TOKIO・松岡昌宏、自虐発言!? 自分は「どっかが整っちゃってる」「かっこつけだし、ええかっこしい」と語ったワケ
TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『TOKIO WALKER』(NACK5)。12月20日の放送では、松岡が“自然体の演技”について語る場面があった。
松岡はフリートークにて、東京駅のタクシー乗り場で、たまたま目の前に立っていた60歳前後の男性の佇まいが素敵だったというエピソードを披露。その男性はロマンスグレーの髪をした紳士だったといい、携帯をいじることもなく腕時計をチラッと見たり、吐く息で手を温めながらタクシーを待っていたのだとか。松岡は、「なんかじっと見ちゃって」と語りながら、「なんにも意識してないで普通に立ってるおじさんを『うわ~、かっこいいな、この人』っていうふうに思ったんです」と明かしたのだった。
さらに、「かっこつけないでかっこいい人に、ちょっと憧れるんです」と語り、そういった一般男性を多々見かけるのだそう。「(東京駅で見た)車待ちしてる方も、どっかでお仕事があったんでしょう。ただその帰りのワンシーンなんでしょうけど、我々がやってるドラマとかって、意外にそんなのが多かったりするんですよ」と、演技の仕事では何気ない日常の瞬間を切り取って演じることが多いため、参考にしているようだ。
しかし、松岡は「我々の世界でそういう(自然体な)人って少ないんです」ともコメント。カメラの前に立つ際は、“演出”が入るため「自然体ではないんです」と断言しながら、「なるべく自然に近づけようというふうにしますし、わざと汚い格好をしたり」するなど努力をしているんだとか。それでも「どっかが整っちゃってる」「僕は絶対自然体ではないんです。めちゃめちゃかっこつけだし、ええかっこしいだし」と自虐まじりに分析した。
それゆえ松岡は、自分が演技をするにあたり「なんだったら『よーい、スタート』って言わないでほしい。『ずっとここに立ってるから、勝手な時に回してください』みたいな(笑)」と、監督への要望を語ると、過去に自らが手がけたTOKIOのプロモーションビデオについて言及。「リハーサルで全部(カメラを)回しておいて、リハーサル(の映像)を全部使いました」と撮影の裏話を明かしながら、「本番になるとやっぱり、多少力が入ったりするんですよ。もちろん、大ベテランの役者さんとかはそうではないと思うんですけど、我々はそこの域まで達してないので」と理由を述べた。
さらに、映画とテレビの演技の違いについて、「“ちゃんと伝えなきゃいけないもの”っていうのが、テレビには必要とされてたりする」「映画は、個人で見たい人が見ればいいっていうものだから、そこの演出に対して制限がなかったりすることがある」「どっちがいい、どっちが悪いって言ってるわけじゃなくて、そういうもの」と持論を展開。最近も、若い俳優の自然体な演技が印象的な映画を見たと明かした上で、「こういう作品に出てる人が、逆にテレビのコテコテ芝居とかになったら、どういうふうに反応するんだろう。逆に我々がそっち(映画)に行ったらどうなるんだろうとか」と考えたそう。
松岡は話のシメとして「本当になんか、『(演技は)つくづく幅が広いな』とこの年になってわかってきたのかな、なんて気もするし。だからこそ、ちょっといろんな芝居、役に挑戦してみたいなっていうふうに思えるようになってきた」とし、「いつか、さっき言った、タクシーを待ってる男性みたいなシーンが撮れたらいいなあ、とか。うっすら頭の中に入れとくんです、材料として」と発言。「つまり人間観察することが我々の仕事の“基礎”みたいになってる気がします。人間観察がもともと好きなんでしょうね、僕が。だからきっとこういう仕事をしてるのかなあ、っていう気がします」としみじみ語ったのだった。
この松岡の発言を受け、Twitterでは「“自然体”をストックする人間観察、そういうのが芝居にリアリティもたらすんだろうなあ」「まぼちゃんって本当に、オフでも周りの人をよく見てるよなぁ」と感心する声が上がっていた。