Kis-My-Ft2、『快感インストール』大炎上のウラで……「自担の最悪なジェンダー観」「これからも変わらない」とジャニーズに失望する声
Kis-My-Ft2・北山宏光が原案を務め、ネット上で大炎上に発展しているオリジナルドラマ『快感インストール』(動画配信サービス・dTVにて配信)。「女性の胸に触れると、その女性の快感を自分にインストールできる特殊能力」を持つ主人公・タカ(二階堂高嗣)の恋愛模様を描くものだが、この設定に対し、多くのネットユーザーから批判が寄せられていた。そんな中、12月3日午後10時より、第1話が無料で先行配信されたのだが、視聴者の間で賛否両論が巻き起こっている。
同作は、dTVで配信中のバラエティ『キスマイどきどきーん!』のドラマ企画第2弾。原案の北山は3~4年前から構想を練っていたといい、dTVのサイトには「究極の<男の夢>をオリジナルストーリーで完全実写化!」「未経験男子がある日突然、手に入れた特殊能力を使って『最高にHな大学生活』を送るため、親友と繰り広げる青春ラブコメディ」と、記載されている。
二階堂にとっては、初のドラマ単独主演作となったが、情報が解禁された11月27日頃から、ネット上では「女性への性的妄想を現実化するドラマを<男の夢>として配信するって、どんな神経?」「発想が昭和で気持ち悪い」「キスマイにもっとジェンダー観を学んでほしい」などと、厳しい声が続出。Twitter上で「#快感インストールの配信中止を求めます」とのハッシュタグも広まっていたものの、dTVは予定通り12月3日に無料先行配信を実施した。
「第1話は、恋愛未経験の一浪大学生・タカ(二階堂)と、その幼馴染で、飲み会サークルに入っている“リア充”な大学生・カズマ(北山)のやりとりがメインでした。キャンパス内で、カズマは“どんな太ももが好みなのか”を話したり、階段の下にいた2人がミニスカートを穿いた女性たちを凝視するシーンも。カズマに誘われた飲み会で、タカが偶然、1人の女性の胸に触れてしまったことから、相手の女性のセクシーな表情が見えてしまう……という異変に気づいたところで、初回は終了しました」(ジャニーズに詳しい記者)
事前に拒否反応を示しながらもドラマをチェックしたネットユーザーからは、「絶句。ミニスカートをじろじろ見たり、胸を揉む演出にドン引き」「自分の応援するタレントが原案とか信じたくないぐらいショックだった。女性をバカにしてる」「北山くんのことは大好きだけど、このドラマは応援できない。あまりにもひどい」と、あらためて酷評の声が上がったが、キスマイファンの間では「『快感インストール』面白い。アホだな~とか思いながら見てた」「男の友情や青春が詰まっててよかった!」「内容的には、地上波の深夜帯ドラマ枠でもいけるレベルだったと思う」などと、好評だったようだ。
ひとまず1話の先行配信、4日の初回本配信は終わったものの、Twitter上には「#快感インストールの配信中止を求めます 署名運動」なるアカウントも誕生。12月13日の午後9時~10時に配信中止を呼びかけるデモをTwitter上で行い、17日より署名運動を始めるという。さらには、ジャニーズタレント全体のジェンダー観を問題視する声も増えている。
「例えば、今作に言及した北山のインタビュー内容も問題視されています。12月2日発売の『週刊TVガイド』(東京ニュース通信社)などで、『俺、幼稚園のとき、スカートめくりする人だったから(笑)。こういう話になると、“男ってバカよね”ってなるけど、子どもの頃って、みんなそうだよね』と、コメントしていることについて、『ジャニーズの意識がアップデートされなさすぎて、なんかもうむなしい』『ジャニーズ全員、“性犯罪とは何か”ってことを脳内にインストールしたほうがいい』と、呆れた反応が出ていました。実は、KAT-TUN・亀梨和也も今年4月放送の『嵐にしやがれ2時間SP』(日本テレビ系)内でスカートめくりを武勇伝のように語り、猛バッシングが起こっていたんです」(同)
今回の炎上をきっかけに、ネット上には「ジャニーズのジェンダー意識が時代に合わないのがツラくて、ちょっと前に担降りしました」「彼らのジェンダー観はこれからも変わらないと思う。私はファンやめたけど……」「自担の最悪なジェンダー観を丸出し発言を聞いて、一気に冷めた経験がある」といった、“元ジャニーズファン”の告白も。『快感インストール』を楽しむファンがいる一方で、彼らのジェンダー観に疑問を持っていた人たちが、すでにジャニーズから離れている状況も浮き彫りになっている。
12月4日にスタートした『快感インストール』は、毎週金曜午後10時更新の全4話。25日公開の第4話のみ、午後11時30分からの配信予定となっている。配信中止を求める署名活動も計画されている中、最終話まで予定通り配信されるのだろうか。