てんちむだけじゃない、『天才てれびくん』出演者の“その後”を追跡! にしおかすみこ、角田信朗は今?
「やっほー! みんな、息してる?」。そう視聴者に問いかける独特の挨拶でおなじみのYouTuber・てんちむが騒動を起こしたのは今年9月のこと。豊胸手術の過去を隠してバストアップ商品をプロデュース・し販売していたことが明らかになり、大炎上。返金を希望する購入者には対応すると発表し、11月末までに2億2000万円を支払ったという。
そんな彼女の芸能界の出発地点は子役タレント。今から16年前の小学校5年生のとき、『天才てれびくんMAX』(NHK Eテレ)に、“てれび戦士”として3年間出演。天真爛漫な「てんかりん」として人気を集めていた。
「その後の波乱に富んだ人生は、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)でも自ら語っています。もともと派手なギャルに憧れていたという彼女は、『天てれ』卒業の翌日には金髪に染め、ビッグスクーターに2人乗りする写真をネットにアップするなど、すっかり“不良”に。『天てれ』時代の写真やポスターを破り捨てたり、家出を繰り返しては、母親と皿を投げ合う大ゲいケンカ。その後はうつ病、自殺未遂、恋愛依存と人生のドツボにはまっていったそうです」(芸能ライター)
そんなギャル志向のてんちむにとって『天てれ』出演は足枷だったのかもしれないが、おかげで有名になれたのも事実。同じくてれび戦士から芸能界に羽ばたいた者はいるのだろうか?
「『天てれ戦士』出身タレントといえば、ウエンツ瑛士、生田斗真、岡田結実、大沢あかねといった有名どころが思い浮かびます。意外なメンツでいうと、俳優の小関裕太。2018年度上半期のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でアメリカ育ちの青年・健人を演じたり、『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』の菊丸英二役など舞台経験、CM出演歴も豊富ですが、もともとは『天てれ』出身。今後の活躍も期待されています。しかし、ほかの戦士の多くが、番組卒業後に学業を優先するなど、消息がつかめなくなっています」(業界関係者)
MC側にも“その後”が気になるタレントがいる。現在の『天才てれびくんhello,』では、ANZEN漫才・みやぞんがMCを務めているが、09年から1年間、MCの一人として出演していたのが、女芸人・にしおかすみこ。
MCといっても“スミッコ”という名前のメイドロボットというキャラクターに扮し、着ぐるみに入っているという、司会とは言い難いポジションだった。
「そんな彼女は現在、フォロワー1.5万人のインスタグラムで、趣味であるベジタブルカービングを披露。いわゆる野菜の飾り切りですが、紫たまねぎをハスの花に見立てたり、ズッキーニを本物の鳥のように立体的に細かく彫るなど見事な腕前を披露しています。テレビ東京系でもワイドショー『なないろ日和』に準レギュラー出演中で、地方番組でも仕事をしているよう」(芸能ライター)
01年から1年間、司会を担当していたのは空手家・角田信朗。近年はテレビで姿を見ることもめっきり減ったが、現在はどうしているのか?
「アンタッチャブル・柴田英嗣、壇蜜らとともに『カーコンビニ倶楽部』のCMに出たり、自慢の“のど”を生かして歌手活動をしています。また自身のTwitterでは、生き方についてのメッセージを日々投稿。『正論なんかに縛られる必要はない《トリセツ》は人の数だけあるんだよ』『幸せ探しは間違い探し』『人生には登り坂下り坂ともうひとつ《まさか》という坂がある』など、聞いたことがあるような、ないようなアドバイスを発信してくれています」(同)
角田とともに司会をしていたのは、山川恵里佳。岩手県盛岡市出身の彼女は方言丸出しの「なまり系グラビアアイドル」として人気者に。今で言えば、りんご娘・王林の系統である。
「彼女は07年に芸人・おさると結婚し、2人の子どもに恵まれています。夫はつい最近、モンキッキーから改名したばかり。これまでにも番組でのやりとりなどをきっかけとして、モンキッキー、おさる、モンキッキーと、再改名、再々改名を繰り返してきたのです。そんな名前を変えがちな夫に山川も、最近自身のブログで『モンキッキーさん』と間違って書いて訂正するなど、戸惑っている様子がうかがえます。彼女自身はといえば『幼児食アドバイザー』『上級救命技能』『PADIオープンウォーターダイバー』など多種多彩な資格を取得し、仕事につなげようとしている様子です」(同)
現在の『天才てれびくんhello,』まで、27年間続いている『天てれ』シリーズ。てれび戦士もMCも、その後は一筋縄ではいかない芸能人生を歩んでいるようだが、これから先、この番組から新たなスターが羽ばたくことに期待したい。
(村上春虎)