ママ友LINEで「それってモラハラじゃない?」と指摘され……家事をしない夫の愚痴に「私なら耐えられない」、上から目線にイライラ爆発
最近は、手芸や絵を描くことなど、自分の趣味をネットで発表する人が増えた。特に日常生活を描いたエッセイ漫画は、SNSで話題となって拡散されることが多い。なかには普通の主婦から漫画家としてデビューした人もいるなど、エッセイ漫画を描くことは、人気のクリエーター活動ともいえる。
美香子さん(仮名)は、小学校1年生になる女児と4歳になる男児を育てている専業主婦。ママ友Mさんがエッセイ漫画をSNSで発表しており、よく読んでいるというが、その内容が気になるそうだ。
「Mさんが描いているのは、子どもたちのことをネタにした漫画。『ただの趣味』というのですが、SNSのフォロワー数が多く、熱心なファンもいるようで、収入も得ているそうです」
しかし、美香子さんにとってMさんの漫画は、決して「面白い」だけのものではないようだ。
「基本的には育児漫画なのですが、『休日は夫が子どもの面倒を見て、ご飯も作ってくれた! 最高の夫!!』とか、いわゆるのろけ話が多いんです。なんでもMさんの夫は、起業して在宅で仕事しているそうで、家事や育児は主に夫が行っているとか。一方で、Mさんは『友達と飲みに行って終電逃しちゃった』みたいな生活をしていると、漫画に描いていました。Mさんは『漫画どうだった? 』とよく聞いてくるので、『面白かった』と返信していますが、本心では、夫が育児に積極的でうらやましいなって気持ちでいっぱいなんです」
在宅時間が長いコロナ禍において、ほかの家庭が家事や育児を夫婦間でどう分担しているのかは、ママたちにとって気になる事柄なのかもしれない。
「うちは夫がリモートワークのシステムを作るエンジニアをしている関係で、春先からずっと仕事が忙しいんです。在宅できない作業もあるため、夫は出社しています。平日は夫の家事や育児はほぼゼロ。私がやっています」
夫からは家事について文句を言われることもあるという。
「私がゴミの分別を間違えた時は、『こんなこともできないの』と言われました。あと掃除についても口うるさいですね。『専業主婦って知ってる? ぴかぴかになるまで床も水拭きするんだよ』って。確かに夫の実家に行った時は、窓ガラスもきれいに拭き掃除されていました」
家事をしない、しかも文句ばかりの夫を持つ美香子さんは、Mさんの漫画を読むと、その境遇の違いに落ち込むという。
「私がママ友とのグループチャットに、『夫が一切家事を手伝ってくれないのに文句が多くてつらい』というメッセージを送ったら、Mさんに『それって、モラハラじゃない? 私だったら耐えられない。主夫と結婚してよかった』って言われたんですよ。Mさんはもともと他人の話をすぐに自分の話にすり替えるところがあるんですが、これにはさすがにあきれましたし、イライラしました。仲の良いママ友に個別で『Mさんって、家事とか育児とか全然やっていないよね』と送ると、『うらやましいけど、いつか子どもがおかしいって気づくよ』って返信が来て、胸がスッキリしましたね」
「それってモラハラじゃない?」たとえ親切心からでも、よその家庭に対して物を言うのは、相手を傷つけたり苛立たせる可能性もあり、ママ友トラブルの発端にもなりかねない。ママ友の夫の愚痴は、何よりも「聞いてあげること」が大事なのだと思わされた。