テレビ朝日、大みそかは「捨て試合」!? 高嶋ちさ子、石原良純、長嶋一茂の『ザワつく!』6時間特番の勝機
大みそかの夜に放送される各局の特番の内容が、このほど明らかになった。毎年恒例の『NHK紅白歌合戦』と、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の「笑ってはいけない」シリーズ(日本テレビ系)は高視聴率が期待される一方、テレビ朝日の采配は「ほぼ敗戦処理状態というのが現実」(テレビ局関係者)だという。
今年の12月31日は、TBSがボクシング世界戦『WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 井岡一翔×田中恒成』を生中継する一方、フジテレビも定番となっている格闘技の祭典『RIZIN.26』を放送。このラインアップは例年通りだが、そんな中でテレ朝は、『ザワつく!金曜日』レギュラーの高嶋ちさ子、石原良純、長嶋一茂が出演する『ザワつく!大晦日』を午後6時から放送し、年越しのカウントダウンまで行うという。同番組は、昨年の大みそかも午後6時から4時間スペシャルでオンエアーされており、その実績が買われたようだが……。
「現在は各局とも、視聴率そのものではなく、高齢者層の視聴率を除いた“コア視聴率”を重視するようになりました。というのも、スポンサーがそのコア層をターゲットにしているからです。これで見ると、断然強いのが日テレで、テレ朝は大体が爆死しており、スポンサーの意向と合致せず大苦戦状態。『ザワつく!』のレギュラー放送自体は、視聴率2ケタ超えが目立つなど好調そのものですが、MC陣の顔ぶれからも“コア視聴率”は厳しいのではないでしょうか」(同)
昨年の『ザワつく!大晦日』は、8.2%(午後7時〜10時、ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の視聴率を獲得。『NHK紅白歌合戦』を除くと、『笑ってはいけない』の16.2%(午後6時30分~9時)、14.6%(午後9時~深夜0時30分)に次いで、民放2位に入っていた。
「大みそかのテレ朝といえば、かつてはアニメ『ドラえもん』を長時間にわたって放送していたものですが、ここ数年は1時間ほどに縮小され、その後はバラエティに切り替わるのが主流となっていました。昨年は『ザワつく』からの『ぶっちゃけ寺大晦日SP』で年越しでしたが、今年は『ザワつく』の一本で勝負することに。実際のところ、テレ朝としては“どうせ日テレとNHKにはかなわないから”と、捨て試合のような気持ちで、“コア視聴率”が高いわけでもないバラエティを放送することにしたのかもしれません」(同)
果たして、『紅白』に続いて民放1位に輝くのは、やはり『ガキ使』なのか。放送内容とともに視聴率にも注目が集まる。