NiziU以上の大波紋! 『紅白歌合戦』出場決定も「なんで?」「ゴリ押し」と物議醸したアーティスト
今年大みそかの『第71回NHK紅白歌合戦』に、CDデビュー前のガールズユニット「NiziU」が 出場することが決まり、波紋を呼んでいる。
NiziUはソニーミュー ジックと韓国大手芸能事務所・JYPが企画した合同オーディションプロジェクト『Nizi Project』(Huluで配信、一部日本テレビ系で放送)で、1万人の応募者から選び抜かれた9人組。CDデビュー日である12月2日の29日後に、『紅白』初出場を果たすが、これは2005年、男性デュオ「WaT」がデビューから1カ月29日で最速出場を果たした記録を15年ぶりに更新する快挙だ。しかし、ネット上は「いろんな意味でゴリ押し感がすごい」「基準も何もあったもんじゃないな」「今後の選考は、受信料を払っている国民にさせてもらえないか」 など穏やかではない。
しかし、『紅白』出場者の選考基準は、「以前からかなりグレーでわかりにくいと、一部の視聴者から反感を買っていた」(芸能ライター)という。その選考基準に関しては、毎年NHKのホームページに記載されているが……。
「『今年の活躍』『世論の支持』『番組の企画・演出』の3つの点を中心に、さまざまなデータを参考資料として検討の上、総合的に判断しているとのこと。『今年の活躍』に関しては、CDやDVD、Blu-rayの売り上げ、インターネットでのダウンロードやストリーミング、ミュージックビデオ再生回数、さらには有線、カラオケのリクエスト等を基に、調査を行っていると明記されています。また『世論の支持』については、NHKが7歳以上の全国3,584人を対象に『ランダムデジットダイヤリング』方式による世論調査、また7歳以上の全国8,000人を対象にしたウェブアンケート調査を実施しており、そこで『紅白に出場してほしい歌手』を聞いているそうです」(音楽ライター)
NiziUはまだCDデビューこそしておらず、明確な売り上げ枚数は出ていないが、「デジタルミニアルバム『Make you happy』が、オリコン週間デジタルランキングで3部門同時第1位を獲得したことが、評価されたのかもしれない」(同)という。
「振り返れば、NiziU以上に『ゴリ押し』と批判を浴びた出場歌手がいました。例えば、NiziUと最速出場記録で比較対象となっているWaTは、バックについているバーニングプロダクションの影響力ゆえに出場が決まったのではないかとささやかれました。また2009年から4年連続で出場を果たした、ジャニーズの中山優馬、山田涼介、知念侑李からなるユニット『NYC』も、『知名度ゼロなのになんで?』と物議を醸し、やはりジャニーズのゴリ押しがあったのではとうわさされたものです。さらに18年には、同年11月まで活動を休止していたいきものがかりが選出され、『NHKのお気に入りかもしれないけど、おかしい』とブーイングを呼びました」(同)
ちなみに今年はNiziU以外にも、代表曲「パプリカ」(18年)のヒットから、すでに時間がたっているFoorinの出場に、異論が沸き起こっているようだ。Foorinは、NHK主催の「2020応援ソングプロジェクト」によって結成されたグループだけに、「『番組の企画・演出』に沿って選ばれた可能性が高いでしょう」(同)という。
『紅白』出場歌手についてさまさまな意見はあるが、今年も大いに盛り上がる歌番組になってほしいものだ。