コラム
ママ友グループLINEから

ママ友LINEで赤っ恥……小3息子に「お小遣い月300円」は少ない? 金銭感覚のギャップに困惑!

2020/11/15 18:30
池守りぜね(ライター)

 今年小学校に入学したばかりの7歳になる娘を育児中の朋美さん(仮名)。彼女は、今から来年のお正月が憂鬱だという。

「私も夫も一人っ子で、お互い親がすでに一人しかいないので、もともと親戚などが集う機会がないんです。娘は小学校に入って以降、周りの子に、七五三や誕生日などのお祝いで親戚からお小遣いをもらった話を聞いてきて、『いいなあ~』と漏らしていました」

 しかし、朋美さんの娘はまだ具体的な品物を挙げて、「これがほしい」と意思表示はしないという。ただ単に、お小遣いやお年玉をもらうという行為自体に羨ましさを感じているそうだ。

「娘は周りから影響を受けて、『私もお小遣いほしい』とせがむんです。今年はコロナの影響で、七五三の時に親戚一同が集まる家庭は少ないようでしたが、ママ友がLINEのプロフ画像を七五三の写真に変えたのと同時に、『うちは、じいじやばあば、おじおばから盛大に祝ってもらったよ』とメッセージを送ってきました。うちは親戚が少ないし、付き合いもないから、あまり娘にそういう話を聞かせないでほしいなぁと思ってしまいました。それに、今から怖いのがお年玉ですよ。友達に『いくらもらった』と聞いた娘が、また文句を言いださないか……これから先も、友達同士で、お年玉の話はあまりしてほしくないですね……」

 小学校に上がると、算数の授業が始まる影響もあるのか、自然とお金自体に子どもたちが興味を持ち始めるらしい。そうした反応を受けてか、朋美さんのママ友の中には、すでにマネー教育を行っている人もいるといい、そこには近頃主流となってきた電子マネーの使い方も含まれるようだ。

「休みの日に、仲が良いママ友と子連れでキッズカフェに出かけたんです。そのママは、普段から『ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)を始めた』というような、マネー教育に意識の高いママで、娘さんに電子マネーを持たせていました。キッズカフェでは食券式だったのですが、自分でメニューを選ばせて、電子マネーで決済するところまで、娘さんにさせていましたね。『コンビニとかでも、娘に電子マネーで支払わせるようにしている』とも言っていて、びっくりしました」

 朋美さんいわく、このママ友は、グループチャットでも、「電子マネーは便利だよ」と、みんなに薦めていたとのこと。

「正直、私は、いくら娘がお小遣いやお年玉に興味を示しても、お金の使い方を理解できるとは思えなかったので、なにもしていないんです。仲の良いママ友に、個別LINEでそんなことを漏らしたら、『うちの子は1円と10円、どっちが高いかもまだ区別ついてないから(笑)』って返信が来て、同じ感覚だと安心しました」

 今後、さらに活発になるかもしれないが、現在は各家庭にゆだねられていると言っても過言ではないマネー教育。今はLINEで気軽に、各家庭の事情を知れるようになった分、その違いを目の当たりにして、戸惑いを覚える人もいるのだろう。模範となるケースがまだ明確化されていない中、ママたちが情報を共有することで、子どもたちが将来的にお金とうまく付き合っていける方法がうまく見つかるとよいと思う。

池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2020/11/15 18:30
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