人気番組『ポツンと一軒家』に危険信号! 「あの家は今? 再訪」企画は「非常にリスキー」と関係者
11月8日放送の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)の視聴率が、16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。裏の人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が13.8%に終わる中、堂々の数字を残した。
ところが、絶好調の『ポツンと一軒家』に難題が立ちはだかっているという。それが新型コロナウイルスの感染拡大だ。今月12日、都内で感染が確認されたのは393人。8月20日以来の300人超えが2日続いている。その理由ついてはGo Toキャンペーンによる人の移動の活発化が影響が指摘されているが、そんな中、都内から“ポツンと一軒家”の住民のもとへロケに行っても大丈夫なのだろうか?
「現在の番組内容は、『あのポツンと一軒家は今』という企画がメイン。過去に訪れた家へ連絡を取り、そこへ再びスタッフが訪れるという内容です。捜索したときの映像を前半に流して振り返り、後半に再訪したときの模様を入れて編集していますが、こうせざるを得ないのは新規でロケをするのが難しくなっているからでしょう。ただでさえ、東京から見知らぬ人間が突然訪ねてきたら、相手は警戒します。そのうえ、このコロナ禍ですから断られる可能性は十分。それならば、一度伺った家の様子を聞きに行くという形にすれば、相手も断りにくいだろうという判断なのでしょう」(業界関係者)
ちなみに8日の放送回をプレイバックしてみよう。この日は、約2年8カ月前の特番時代に訪れた徳島県の山奥へ。当時96歳の女性と家族がゼンマイ畑を営んでいる一軒家が取り上げられたが、あらためて電話してみると、そのおばあちゃんは昨年、他界していたことが判明。スタッフは驚きながらも「ご愁傷様です」と返答していた。
続けてスタッフは、「コロナとかはやってますけど、皆さん影響なく?」と質問。家族は「こっちは山だから、そんなのはない。麓へ買い物に行くにしても10日に1回しか行かないから」と答えると、スタッフは「もしよかったらなんですけど、例えばちょっと、お線香あげに行かせていただいたりとか、そういうの大丈夫だったりしますか?」と問いかけ、「はい、大丈夫です」と快諾を得ていた。
こうして、その家に再び向かうことになり、ロケは成立。亡くなったおばあちゃんが写る白黒写真をカラー化したものを持参して再訪したところ、それを見た家族は涙を流して喜んでいた。
「ただ近所に住んでいた年配女性は、スタッフが『お線香あげに』と再訪の意図を伝えたところ、心なしか一瞬、怪訝そうな表情を浮かべていたように見えました。『ああ、そうですか。まあ、それは、それは』と答えてはいましたが……。この番組の取材ディレクターは人当たりもよく、毎回何かしらの感動をもたらしてくれるので視聴者からのクレームは少ない。しかし、同じようなことを別番組でやろうものなら、『どうして、わざわざ東京から出向くんだ!』と叩かれるでしょう。『再訪』企画は非常にリスキーだと言えます」(テレビ関係者)
コロナ拡大が東京でこのまま続けば、いくら良い番組といえども「再訪」を拒否するケースがないとも限らない。絶好調の『ポツンと一軒家』、果たして今後はどうなるのだろうか?
(後藤壮亮)