NHK『紅白』、有観客報道を“異例”の完全否定! 背景に「嵐ファンからの相当な問い合わせ」「業務に支障」の内部事情
11月5日、NHKの前田晃伸会長が定例会見を行い、大みそかに放送される『第71回NHK紅白歌合戦』について言及した。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、無観客での開催が発表されているが、11月に入り、一部で有観客開催の可能性が報じられたことについて、前田会長は「大変遺憾」とコメント。マスコミ関係者の間では「異例の対応」と驚く声が上がっているという。
「年末の風物詩ともいえる『紅白』は、毎年会場のNHKホールに大勢の観客を入れていますが、前田会長は9月の定例会見で“史上初の無観客放送”を行うと発表。今月2日には、総合司会をウッチャンナッチャン・内村光良と桑子真帆アナウンサーが務め、白組司会は俳優・大泉洋、紅組司会には女優・二階堂ふみが起用されたことなども明らかになりましたが、一部メディアで、観客を入れての開催もあり得るかのような報道もされていたんです」(芸能ライター)
ジャニーズ事務所の人気アイドル・嵐が年内でグループ活動を休止することもあり、ファンの期待に応えるためにも“有観客を視野に入れている”といった内容の記事だったが、前田会長は今回の定例会見で「(無観客開催は)幾多の検討を重ねた結果の大きな決断」だったと説明し、有観客開催を改めて完全否定した。
「記事について『大変遺憾です』と不快感をにじませていた前田会長ですが、マスコミ関係者からは『本当は有観客も視野には入っていたはず』との声も出ており、物議を醸しています。そもそも『紅白』をめぐっては毎年、“司会者や出場者が内定したようだ”ととさまざまなメディアで取り沙汰されるものの、いざフタを開けてみると全然違った……ということも多い。それでも局内ではさほど問題視されていなかったので、このような対応は異例中の異例。今回に限っては、局として強く否定する必要があったとみられます」(芸能プロ関係者)
というのも、有観客となる可能性が報じられたために、局には問い合わせが殺到してしまったそうで……。
「『紅白』は、嵐がグループ活動を休止する前の最後の日に放送されるとあって、彼らのステージに期待が寄せられています。それだけに、観覧可能なら『ラストステージを生で見たい!』と願うファンは多く、本当に有観客となるのか、抽選はいつ始まるのか、そもそも嵐の出演は確定しているのかなどと、相当な問い合わせが届いたとか。社内は対応に追われ、通常業務にも支障が出てしまったといい、それが定例会見での『大変遺憾』発言につながったのかもしれません」(同)
有観客の可能性は消えたようだが、その分、自宅で最大限に楽しめる『紅白』をお茶の間に届てくれることに期待したい。