映画『とんかつDJアゲ太郎』初登場6位の大爆死! 「劇場ガラガラ」の悲劇生んだ理由は「原作ガン無視」!?
出演者の伊勢谷友介や伊藤健太郎が立て続けに逮捕されたことで注目を集めていた映画『とんかつDJアゲ太郎』が、10月30日に公開。全国330館での大規模公開であったが、全国週末興行ランキング(興行通信社調べ)では初登場6位という、苦戦が予想されるスタートを切った。
『とんかつDJアゲ太郎』は、原案担当のイーピャオ氏と作画担当の小山ゆうじろう氏による人気ギャグ漫画の実写映画。北村匠海演じる渋谷の老舗とんかつ屋の3代目・揚太郎が、弁当の配達先だったクラブで、苑子(山本舞香)にひとめぼれし、彼女のハートを射止めるために、とんかつもフロアもアゲられる「とんかつDJアゲ太郎」になることを決意するというコメディ作品である。
「同作で主人公・アゲ太郎の師匠・DJオイリーを演じた伊勢谷友介は、9月8日に大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕。さらに、アゲ太郎のライバル・DJ屋敷を演じた伊藤健太郎が、公開前日の10月29日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕され、一時は公開が危ぶまれたものの、予定通り同30日に公開されました。出演者の度重なる逮捕という前代未聞のトラブルが起こった作品だけに、興行収入にも注目が集まっていましたが、公開初日からネット上では『席が全然埋まってない』『ガラガラで切なくなった』などの報告が上がっており、案の定興行ランキングでも結果を残せませんでした」(芸能ライター)
公開初日に行われた舞台挨拶では、主要キャストの伊勢谷や伊藤の姿は当然なく、主演の北村が「正直、この映画をフラットに見てくれる人が、どれだけいるのかと不安な気持ちがあったり、今日ここに立つことが少し怖かったり、いろんな思いでいます」「心の底から、映画が公開できたことがとてもうれしいです。僕は決してかわいそうな奴ではないし、とても幸せ者だと思っています」と、目に涙を浮かべながら複雑な心中を明かす場面があった。
しかし、出演者の逮捕が客足に響いたかというと、「そうではなさそう」との指摘も……。
「『とんかつDJアゲ太郎』の原作漫画は、アゲ太郎が『とんかつ屋とDJの共通点』を見いだしながらDJとして成長していくという、漫画だからこそ成り立つ“ぶっ飛んだ設定”がウリだけに、もともと実写化のハードルはかなり高い作品だった。そんな中、実際に公開された実写版では、とんかつ作りの修行シーン、DJやとんかつに関する豆知識についてなど、原作の要素が大幅にカットされており、ネット上では『原作ガン無視』『原作好きな人は見にいかないほうがいい』という苦言が噴出。原作ファンから総スカンを食らった時点で、大コケという結果は致し方なかったのかもしれません」(芸能記者)
伊勢谷や伊藤の逮捕でいわくつきとなってしまった『とんかつDJアゲ太郎』。今のところ公開に踏み切ったことについては、一定の理解を得ているようだが、それだけに興行収入がこの先伸びないとなると、出演者にはとって黒歴史と化してしまう可能性もあるが……。