ダイアン、東京進出2年で「レギュラー0本」! テレビマンは「どんなキャラかわからない」「取扱説明が白紙」と本音
東京進出から2年、ユースケと津田篤宏からなるお笑い芸人コンビ・ダイアンが振るわない。東京でのレギュラー番組の本数は0本、彼らを見かける機会といえば、主に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のひな壇という状況だ。
大阪でのレギュラー番組は、冠がつく『本日はダイアンなり!』(ABCテレビ)『今ちゃんの「実は…」』(同)『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)『よなよな…』(月曜、ABCラジオ)の4本。しかし、「大阪芸人は、どれだけ大阪で活躍していても、東京ではゼロからのキャリアスタートになる」(放送作家)というだけに、現状、進出に成功したとは言えないだろう。
在阪でのレギュラー番組が多く残っていることについて、同じく東京進出したコンビ・かまいたちは苦言を呈している。
「かまいたち・山内健司は9月17日の『アメトーーク!』で、『大阪にあれだけレギュラー残してたら、東京の人からしたら、大阪でやっていきたい子なのかな(と思われる)』と苦言。相方・濱家隆一も『残しすぎですね』と述べ、ダイアンが身を置いている場所は『大阪じゃないですか』と、東京進出の意味があるのかと疑問を呈していました」(芸能ライター)
かまいたちもダイアンと同じく、2018年春に東京進出を果たしたが、当時8本あった大阪のレギュラー番組のうち1本だけを残して上京。“退路を断つ”覚悟を示した。
「かまいたちもその後、大阪のラジオ番組『エビ中☆なんやねん』(毎日放送)を新たに1本引き受けるなど、東京と大阪を往復する生活が続いています。一方で山内はつい先日、78歳までのローンで都内に新居を購入したことを告白。東京に骨をうずめる覚悟を持ったのに対し、ダイアンのツッコミ・津田は、兵庫に妻と3人の子どもを残し、自分は東京に“単身赴任”という状態です。本人たちは東京で頑張りたいと思っているかもしれませんが、起用する側からすると、どこか釈然としないでしょう」(テレビ番組制作スタッフ)
津田は先の『アメトーーク!』で、「(自分はテレビマンから見て)どういうキャラなん? と思われてるのかなという仕事があった」と切り出し、極寒2月の川を河童の格好をしながら流される内容のロケをしたと回想していた。
「テレビ関係者の多くは、ダイアンのことを『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で見かけた芸人、くらいの認識ではないでしょうか。津田は自分たちについて『どういうキャラなん?』と首をかしげてはいますが、それはつまり、我々テレビ業界人も実際にどんなキャラなのか、何ができるのかよくわかっていないのです。千鳥が東京進出してきたときは、『ロケが得意』といった前情報はありましたが、ダイアンに関しては、“取扱説明書”がまったくの白紙。これではいくらダイアン側が使ってもらいたいと望んだところで、無理筋な話です」(業界関係者)
では、ダイアンは今後、東京の番組で活躍するのは厳しいのだろうか?
「ダイアンのYouTubeを見ていると、2人でダラダラ話しているだけでも面白い。ただ、そうした場が東京ではなかなか与えられることがないため、2人の面白さに気づきにくいというのがあるかもしれません。また、津田は3人の父親でもあります。彼が単独で開設しているチャンネル『ダイアン津田のゴイゴイスーチャンネル』では子どもたちとプール遊びをしたり、ハロウィンの仮装をするなど、良いパパぶりを披露しているので、幅広い層に受ける要素はありそうなのですが……」(前出・放送作家)
実は、2017年11月25日に放送された『めちゃ2イケてるッ!』(フジテレビ系)において、すでにダイアンの未来を案じるシーンがあったという。この日は、同じく東京進出を果たした先輩コンビ・千鳥とダイアンが出演していた。
「千鳥の大悟が、『「めちゃイケ」が終わるんなら、(大阪に)ステイやで』とダイアンに向けて切り出すと、ノブも『来たらダメ』とピシャリ。それにユースケは『ステイ、ステイとか言うてるじゃないですか。いつまでステイしたらええの。(僕が)40に(相方が)41なんですよ』と食い下がるも、ノブが『東京に行けるかなってなんとなく思ってるやろ?(『めちゃイケ』でのウケはいいが)よそは全然』と反論しました。さらに『(上京しても仕事は)地方の細ロケしか来んよ』とアドバイスしていたのですが、現在のダイアンはまさに、千鳥のその忠告通りの状況といえるでしょう」(同)
果たして、ダイアンはいつ東京で開花するのだろうか? このままいくと、『アメトーーク!』で「帰ろか…ダイアン」が企画される日も近いかもしれない。
(後藤壮亮)