KinKi Kids・堂本剛、ソロ初配信ライブで「過呼吸気味に」……公演後に「虚しい感じ」と感情吐露
ソロプロジェクト「ENDRECHERI」としても歌手活動を行っているKinKi Kids・堂本剛。10月13日には「Johnny’s net オンライン」を通じて初の生配信ライブ『ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO』を開催し、大盛況のうちに幕を閉じた。この公演について、ラジオで堂本本人が振り返り、胸中を語っている。
24日放送の『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm)では、配信ライブに関するお便りを複数紹介。そんな中、「体調を崩して学校にもライブにも行けなくなってしまった」という娘さんを持つリスナーからは、「ライブではずっと立って参加することがつらかったり、行き帰りの電車で立っているのがつらくて、ライブを楽しみたいのに、申し込むことを諦めたりするようになっていました」「新型コロナ(ウイルス)感染拡大防止からの配信ライブということだったと思うのですが、体調が優れずに今まで参加できなかった人たちにも救いの方法だと感謝しています」と、今回の配信に感謝するメッセージが届いた。
堂本は10代の頃からパニック障害と向き合ってきたと明かしているため、リスナーのお便りを受けて、「僕自身もパニック症というものと闘いながらきていて、ちゃんと治すための時間を過ごしたわけでもなく。こんな自分でもなんとかできるように頑張ってきた、というところですので」と返し、健康に不安を抱える人々の気持ちも理解できるようだ。
堂本が向き合っているのはパニック障害のほかに“気圧”もあるといい、配信ライブの当日も「心の中ではね、とてもとても楽しみにして」たものの、「急に体がなんか、不調を訴えましてね」と本番中に異変を感じたと切り出した。
「ちょっと過呼吸気味になって、息が吸いづらくなって。このまま最初のブロック歌いきれるのかなーとか、ちょっと不安と闘いながら、みたいな。そんな感じでやってたんですけれども」
体はつらいながらも、心のほうは「全身全霊で楽しむつもりで、ファンクのグルーブを体に感じさせながら、とにもかくにもめちゃめちゃ楽しい状態で、心はいるんですけど」と説明。
しかし、体と心がちぐはぐな状態に陥ってしまったことで、「スゴく頑張ってきてたり、楽しいはずだったりするのに、『ああ、こうなっちゃうんだな……』っていう。なんかこう、虚しい感じっていうのが強くなるんですよ。そういう自分が悲しいっていうか」と言い、もどかしさとやるせなさを感じたようだ。
ライブが始まるまでネガティブなことを考えていた影響で、体に不調が現れるなら「心の病気っていう感覚でいれる」というが、今回は「めちゃめちゃ楽しもうと思って過ごして」たそうで、
「いざ始まったらそうなって。そこにね、ちょっと虚しさとか悲しさとかね。なんかやりきれない感じとかっていうのが、やっぱりあって。『こんなに前向きに生きてるのに、なんでまたこうなん』みたいな。そういう苛立ちとかもあったりとか。すごいね、いろんな気持ちにはなりましたけど」
と気持ちを吐露した。しかし、そんな自分だからこそ「同じような葛藤で生きてる人たち」の気持ちが理解できるといい、「ライブ会場に人がたくさんいて、そこに行くまでに電車乗ったりとか。いろいろね、するのがもうしんどくてとか、いろんな人の気持ちもわかるからね」とコメント。
最後には、そうした人々のために、たとえコロナが収束しても「配信ライブっていうのは続けたいな」と考えを語り、「今日皆さんにいただいたメール、きちんと会社のほうにも伝えて。『こういうふうに思ってくれてる人たちもいますから、また機会いただけたらと思います』っていうようなことは、ちゃんと伝えようかなって、今思っています」と、事務所に掛け合う旨を宣言していた。
堂本といえば、2017年6月に左耳の突発性難聴を発症。現在も完治した状態ではない上に、長年悩まされているパニック障害の症状も重なり、意欲とは逆に体がついてこない瞬間もあるのだろう。さまざまな事情で会場に足を運べず、配信ライブを続けてほしい……と強く願うファンのためにも、事務所側の英断に期待したいものだ。