『ザ・ノンフィクション』再犯率8割、50代以上の覚醒剤依存者の現実「母の涙と罪と罰 2020 前編 ~元ヤクザ マナブとタカシの5年~
日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。10月25日は「母の涙と罪と罰 2020 前編 ~元ヤクザ マナブとタカシの5年~」というテーマで放送された。
あらすじ
依存症患者や前科のある人の立ち直り支援を行う遊佐学、45歳。かつての学は少年院にも入った札付きのワルで、24歳でやくざになった。遊佐は薬物売買から自身も覚醒剤を使用するようになり、いわゆる「キメセク」目当てで薬物経験のない女性を薬漬けにしたり、薬物による孤独と恐怖で5階から飛び降りたこともあったという。
その後、学は獄中で、自分と同じようにやくざで薬物中毒となった過去を持ちながら、牧師となり人を支える側になった進藤龍也氏の書籍と出会い、信仰により自分もやり直せるかもしれないと改心。埼玉県川口市にある進藤牧師の教会に通い、そこで元ヤクザで薬物使用による逮捕歴のある、過去の自分と似た境遇のタカシの世話を買って出る。
タカシは幼い頃に両親が離婚し、祖父母により育てられた。17歳で岩手から上京しホストになる。歌舞伎町でやくざに誘われ、「かっこいいなって思って」と軽い理由でヤクザになる。タカシは学や教会のサポートを受け、福祉施設での仕事も得たが、働いてわずか2カ月で仕事に行かなくなる。うつ病になり、昼間でもカーテンを閉めきった部屋で布団にくるまり、態度もどんどん投げやりになっていく。その後、タカシは覚醒剤の使用で逮捕されてしまう。
一方、学は依存症患者の支援施設での就職が決まり、施設長として働いていたものの、働き始めて1年半、支援の方針の違いがあり、「辞めたというかクビにされたというか」という形で退職することになる。ほかの支援施設を探したものの就職口がなく、学は支援を続けるべく、薬物利用で12回服役した高野の身元引受人となる。高野は66歳だが、人生の30年以上は刑務所にいたという。学は高野の新しい住まいを探すなど支援を続ける。
一方、逮捕されるも執行猶予のついたタカシは、教会の紹介により福島県の祈祷院「福島リバイバル祈りの家」で、教会のスタッフとともに生活を続け、立ち直りのための日々を送る。