ママ友LINEで物議を醸す、小学校の“暗黙ルール”! 上履きや絵の具セットは自由だけど「うちだけ違うのは嫌」!?
今年は、コロナ禍の影響で、子どもたちは学校でも新しい生活様式を強いられているそうだ。その感染予防対策は、個々の事情に沿ったものではなく、周りに合わせるしかないため、ママたちを悩ませているという。
都内に住む千佳さん(仮名)は、中学1年生になる男児と、小学4年生の娘、そして小学校に入学したばかりの娘の3人を育てている。
「今年は、息子の中学の入学式が、体育館ではなく校庭で実施されました。また小学校も中学校も、長い期間休校措置になったりと大変でしたね」
コロナ禍において、制服のある中学校や高校では、これまでにないルールが実施されるようになったという。
「今、中学校は、コロナ対策として、毎日洗えるようにと、ジャージで登校することになっています。写真撮影の際や、洗濯しても天候によって乾かなかった時などは、制服を着用してもよいのですが、ほぼみんなジャージで登校しているので、うちだけ制服でというのは考えられない。『入学したばかりなのに制服も着る機会もなくかわいそう』と、ママ友とグループチャットで話しています」
小学校でも、いろいろなルールが新設されたという。千佳さんは、1年生になる娘から、学校生活の話が出ないのが気になった。グループチャットで話題に上げると、子どもたちは現在常にマスクをしているため、お互いの顔がわかりづらい環境にあるとのこと。名前に関しても、もともと防犯のために学校内でしか名札を付けていないため、互いに覚えられずにいるようだ。これらのことから「友達ができにくいのではないか」という話になったという。
「娘に聞いたら、『給食は机を離したまま、マスクは外すけれど前を向いたまま無言で食べる』っていうんです。これだと入学したばかりの1年生は仲良くもなれないですよね……」
学校のような集団生活でのコロナ感染予防対策は、果たしてどこまで行えばよいのか、いまだ明確な指針はない。そのため、過剰になりすぎても仕方がないのだろう。
「体育の授業はマスクを外して行うのですが、先生に『声を出したら体育を中止します』と言われたんだとか。それはさすがにかわいそうですよねぇ。あるママ友は、グループチャットで『給食中、ほんのちょっとしゃべっただけで先生に怒られたらしくて、子どもが怖がっている』『うちの子、クラスで浮いちゃってないかな』と漏らしてましたよ。今年入学したばかりのママや子どもたちは、特に苦労が多いですね」
学校生活において、ママたちが一番気になっているのは、自分の子だけ浮いてしまわないか……ということではないだろうか。ルールが多ければ多いほど悩みは増すが、その半面、「自由」と言われても悩んでしまう面もあるようだ。集団生活で協調性を育むことは大事だが、学校側にとっても、ママ側にとっても、もう少し柔軟な対応ができるような環境になってほしいと願わずにいられない。