「セルフレジ万引き」増加中! 商品をスキャンせず持ち逃げ、バレると「機械のせい」……万引きGメンはどう出る!?
こんにちは、保安員の澄江です。
先日、普段通っている馴染みのスーパーで、図らずも盗んだと疑われても仕方のないことをしてしまいました。無論、商品をエコバッグに隠匿したりするような行為をしたわけではありません。商品の読み取りから会計まで、全て購入者が済ませる、いわゆるフルセルフレジで精算したしたのですが、家に帰り、ポイントを確認するべくレシートをチェックしたところ、レシートに記載されていない商品があったのです。その商品は、2キロの新米。バーコードを読み取り機に当てて、チェック音を聞いた記憶もあるのに、なぜだか支払いがなされていません。お店に電話をかけて、使ったレジの位置と時間、ポイントカードの番号を伝えて事情を説明すると、次回の来店時に支払ってくれれば構わないと対応されました。しかしながら、それも気持ち悪いので、すぐに伺うことにして支払いを済ませます。
「この度は、失礼しました。こういうことって、ほかにもあります?」
「ええ、たまにありますよ」
「ピッていう音、鳴っていたんですけどね」
「混雑する時間ですし、他のお客さまの音と混同されたのかもしれませんね。重い商品なので、読み取るときに揺らいで、うまくスキャンできなかったとも考えられます。どうか、お気になさらないでください」
サービスカウンターに出向いて事情を話すと、電話口に出たと思われる女性スタッフの方が、嫌な顔ひとつみせずに対応してくれました。帰りの道中、過去に見たセルフレジを悪用した捕捉事案と、自分の行動を照らし合わせながら家路を辿ります。
(もし、現場で同じことをする人を見かけたら、きっと声をかけているはず。悪意がないとはいえ、もし声をかけられていたら、どうなっていたかしら……)
少しでもタイミングが悪ければ、自分のキャリアが崩壊していた可能性まで考えられ、改めて安堵した次第です。今回は、フルセルフレジを悪用する万引き犯について、お話ししたいと思います。