福士蒼汰主演『DIVER‐特殊潜入班‐』、通常であれば「打ち切り」の低視聴率!? 鉄板の事件モノで大コケの“戦犯”は?
福士蒼汰主演の連続ドラマ『DIVER‐特殊潜入班‐』 (フジテレビ系)が低視聴率にあえいでいる。視聴率は、初回こそ9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったものの、第2回が6.1%、第3回が 5.8%、第4回が6.6%と低迷。同ドラマは5話完結だけに、打ち切りという選択肢ははなからないであろうものの、「通常の全10話のドラマであれば、打ち切りが検討されてもおかしくない数字」(テレビライター)だという。主演の福士に対する業界評も厳しく、「方々から“持ってない男”と指摘されている」(同)ようだ。
「グランドジャンプ」(集英社)で連載されていた大沢俊太郎氏の漫画をドラマ化した本作は、 かつて窃盗、暴力事件の常習犯だった黒沢兵悟(福士)が、 その能力を買われ、兵庫県警本部長のもと秘密裏に結成された「潜入捜査官チーム」(通称“D班”) の一員として警察側に立ち、時に暴力的に、時に冷徹に、犯罪者に立ち向かう姿を描く。福士が初めてダークヒーローを演じること、また共演の野村周平が米ニューヨーク留学から帰国後初の連ドラ出演とあって、制作発表当初は話題になっていたが、ふたを開けてみると視聴率は低空飛行となった。
「昨今、コロナ禍によって在宅率が上がる中、ドラマの視聴率は上昇傾向にあり、しかも『DIVER』は事件モノというドラマ界では鉄板の題材。SNSなどを見ても、視聴者からの反応は決して悪くなく、ストーリー自体への不満も少ないし、福士のダークヒーローぶりもなかなかに評判がいいんです。同作では、福士が英語を披露するシーンもあるのですが、彼の語学力の高さを称賛する声も出ています」(同)
にもかかわらず、数字面で苦戦している理由はどこにあるのだろうか。
「やはり戦犯は福士なのでは。そもそも福士の出るドラマに対し、『面白くない』という先入観を強く持っている視聴者層が多いのではないでしょうか。福士の出演作といえば、いまだに軽いノリのラブコメ作品の印象が強い。今回も福士のかっこよさをフィーチャーしただけの、内容の薄いものだと決めつけられている可能性はあるのではないでしょうか」(同)
また以前から福士は、演技力について、ネット上で「表情が乏しい」「棒読み」「不自然」など、厳しい評価を下されてきた。
「その点も、視聴者を『DIVER』から遠ざけている一因という気もしますね。実際に同ドラマを見ている人からも、『演技はヘタ』という声が多数上がっている状況です。現在、福士は27歳。これまでのように、女性視聴者を胸キュンさせられるイケメン俳優としてだけでは、勝負できない年齢に入ってくる。そう考えると、今は正念場なのかもしれません。いい作品に少しでも多く出会い、演技力を磨くことに本腰を入れるべきです」(同)
5話完結ゆえに、手の施しようもなく、間もなく最終回を迎える『DIVER』。第4回の視聴率が、若干上昇しているのがせめてもの救いだが、今回の作品を機に、福士が自身の演技をもう一度見直し、次回作で巻き返すことに期待したい。