カニエ・ウエスト、米大統領をまだ諦めてない! 「かっこいい」「正気か?」とキャンペーン動画に賛否両論
先日、長女ノースと“カニエに投票しよう”というパーカーを着用して外出。自分の名前を記入・投票してくれた友人の投票用紙の画像をツイートするなど「まだ大統領を諦めていなかったのか!」と注目されているカニエ・ウエスト(43)が、初の選挙キャンペーン動画を公開。スタイリッシュな映像だが、宗教色が濃い内容となっており、物議を醸している。
現地時間10月12日にカニエのTwitterや大統領選挙キャンペーン特設サイトで公開された1分22秒に及ぶ動画は、はためく白黒の星条旗をバックにカニエが斜め前を向いて、「アメリカ。アメリカの運命とは何か? 我が国、国民にとって、何がベストなのか? 公正とは、真の正義とは何か?」と問いかけるシーンからスタート。「我々皆が国民として、これらのことを考えなければならない。我々の将来について熟考し、我々の夢を実現させるためには、ヴィジョンが必要だ」と訴える。
さらに、「我々は国民として信仰へのコミットメントを復活させる。憲法の“信教の自由”に基づき活動をする。もちろん祈りも含まれる」「祈りを通して、我々は信仰を取り戻すことができる」と神に祈りを捧げる人々や聖書について語り合う人々の姿を流し、「我々は国民として大いなる目的を使命として受け持っている。我々は世界の指針となるだけではなく、互いに仕え、励まし合い、助け合い、高め合わなければならないのだ」と、信仰心を高めることが国にとって最重要だと強調。
そして、自分の子どもの頃の家族写真、父とのツーショットを流し、「我らが親愛なるアメリカ国民よ(My ではなく Our fellow Americans)。我々皆が共に繁栄し、信仰に基づき行動をすれば、きっと正しいゴールにたどり着け、正しいことを行えるだろう」「我々はより強い家庭を築くことで、より強固な国を築く。家庭とは社会を形成するものであり、国家の基礎的要素だからだ」と持論を展開。
ドラマチックな音楽が鳴り響く中、カニエは「信仰に向き合うことで、我々は神が求めるような国家に、そして人間になれる」という言葉で締めくくった。
ネット上には、「MVのようだ」「かっこいい」というファンの声、「国家と教会を一緒にしてはいけないでしょ」とあきれる声、「正気なの?」「妻のキム・カーダシアンはまだ反対しているのか、登場しないね」と心配する声などが上がり、お祭り騒ぎに。
前回の大統領選で、15歳の少年が“頭のイカれた野郎ども(Deez Nuts)”という名前で出馬を表明し、9%の支持率を獲得した例があることから、「カニエもいい線いくかもしれない」と盛り上がる人々もおり、バイデンの票が流れると懸念した民主党支持者たちが「カニエに投票することは、トランプに投票することと同じだ」と警告する騒ぎにまで発展している。
カニエは7月に大統領選への出馬表明をしたが、初の選挙集会で泣き叫び、意味不明のツイートを連発したことから、持病の双極性障害が悪化しているのではと指摘されていた。その後は選挙キャンペーンをほとんど行わず、立候補の届け出期限が過ぎている州が多いことから、今回の選挙は諦めたのではとささやかれていたが、ここにきて本腰を入れたようである。
アメリカ大統領選挙は現地時間11月3日に行われる。