『ワイドナショー』松本人志、『スッキリ』加藤浩次……ワイドショーの発言で物議を醸した芸人
今年もテレビ局が秋の改変期を迎える中、お笑い芸人たちが続々と情報番組に進出を果たし、ネット上で賛否両論を呼んでいる。
「TBSは、9月28日から朝の情報番組『グッとラック!』をリニューアルし、以前からMCを務めている落語家の立川志らくに加え、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳をメインコメンテーターに抜てき。さらに、フジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』は10月から、火曜日の“スペシャルキャスター”だったメイプル超合金・カズレーザーを、金曜日にも登場させています」(芸能ライター)
もともと、コメント力を評価されている2人とあって、ネット上では「カズレーザーと淳なら的確な発言をしてくれそう」「国民目線でズバズバ物申してほしい」という期待がある一方で、「ワイドショーがどんどんバラエティみたいになってる」「コメンテーターは確かな見識のある人が出演するべき」などと、拒否感を示す声も多い。
コメンテーターやMCとしてお笑い芸人を起用する情報番組は年々増えているが、「彼らの発言がたびたび物議を醸すため、受け入れられない視聴者が多いのではないか」(同)という。
「中でも、『ワイドナショー』(フジテレビ系)でコメンテーターを務めるダウンタウン・松本人志の発言は、毎週のようにネット上で議論を巻き起こしています。2019年1月の放送で、当時NGT48のメンバーだった山口真帆の暴行事件を特集した際、同グループの運営について批判した元AKB48メンバーでタレントの指原莉乃に対し、松本が『お得意の体を使ってなんとかするとか……』と発言した際は、ネットが大炎上しました。ほかにも、同年6月に神奈川県川崎市で発生した通り魔事件の容疑者について、『人間が生まれてくる中で、どうしても“不良品”って何万個に1個……これはしょうがないと思うんですよね』とコメントし、物議を醸しています」(同)
こうした松本の発言について、ネット上では「松本ってやけに偉そうだけど、毎週コメントがひどい。もうちょっと考えてしゃべったら?」「もはや“炎上狙い”なんじゃないかと思う」「自分のことをコメンテーターだと勘違いしてるのが痛々しい」など、非難を浴びている。
また、日本テレビの朝の情報番組『スッキリ』でMCを務める加藤浩次も、ある一言で批判の的となった。
「19年4月の放送で、ポニーテールや黒髪以外の髪色を禁止とする校則について特集。この中で、経済評論家の坂口孝則氏が『(校則で定める髪形にするために)美容室に通えというのは、時代背景から考えると(難しい)』と持論を展開したところ、加藤が『1,000円で切れますよ?』と反論。1,000円カットなどを利用すればいい、という見解だったようですが、ネット上では『1,000円カットすら経済的に厳しい家庭もあるって話なんだけど、全然わかってないじゃん!』『無意識な金持ち発言……さすがにどうかと思う』『この人に庶民感覚はわからないだろうね』などと、呆れた声が噴出していました」(同)
また、ネット上で知識の浅さを指摘された芸人もいる。
「今年4月、『ひるおび!』(TBS系)に出演したお笑いコンビ・フォーリンラブのバービーは、東京都が発表した新型コロナウイルスの新規感染者数が39人と、約1カ月ぶりに50人を下回ったことについて、『やっと下りが見えてきたんだな、と思えると、自粛で頑張ってきたことも救われるかな』などと発言。これに対し、ネット上では『専門家でもないのに、気が緩むような発言するな!』『新型ウイルスが数カ月で終息するわけないでしょ。勉強してきたほうがいいよ』といった、辛辣な意見が寄せられました」(同)
ユーモアとともに、一般人と同じ目線で疑問を投げかけてくれる芸人コメンテーターは、テレビ局にとっても使いやすい存在なのだろう。とはいえ、その発言が少しでも反感を買うと、「芸人のくせに」と思われる大きなリスクもある。田村やカズレーザーには、こうした炎上が起こらないように気をつけてほしいものだ。