コロナ感染のトランプ大統領、“陰謀説”まで浮上! 「大統領選挙に勝つための自作自演」セレブたちの攻撃ツイートが大炎上
現地時間10月2日、Twitterで新型コロナウイルスに感染したことを発表したアメリカのトランプ大統領。これにアメリカのセレブたちは敏感に反応。そのほとんどがネガティブなつぶやきであり、ネット上からは「アメリカの民度が低すぎる」「陰謀説を信じる人が多くびっくり」という声が上がっている。
若者に人気の民主党支持セレブとして有名なラッパーのカーディ・Bは、大統領感染のツイートに対し「『でしょうね』マスクつけなよ」と、うんざりした顔の絵文字をつけツイート。
ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のアビー役で人気を博した女優のポーリー・ペレットは、「トランプとメラニア、2人とも新型コロナウイルスに感染した。私は誰にも病にかかってもらいたくない。彼はアメリカで誰よりも手厚い健康管理を受けている人なのに(感染した)。みんな気をつけて。お願いだからマスクをつけて!」「この最悪な病にかかった全ての人のために祈っているわ」と投稿。
女優のアリッサ・ミラノは、「新型コロナウイルスに感染し、今なお後遺症に苦しむ者としては、たとえ最も憎む敵であってもこのウイルスには感染してほしくない、って率直に言えるわ。お願いだからマスクをして」とツイートし、マスク着用の重要性を訴えた。
コメディエンヌのウィットニー・カミングスは、「メラニアがなんで感染したの? 結婚直後からトランプとソーシャル・ディスタンスとってるのに」と、大統領夫婦不仲説をネタにしたブラックユーモアをかまし、笑いを誘った。
『スター・ウォーズ』のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルは、「彼が陽性(ポジティブ)になり唯一ポジティブなことは、彼の支持者たちが考えを改める良い機会になったということだよね。彼らがロックダウン、ソーシャル・ディスタンス、マスク着用義務を受け入れてくれたら、ウイルスに勝てる。最初からそうすべきだったんだ」とツイートし、国民が一丸となり予防対策することの重要性を主張。
一方で、「これは大統領選挙に勝つためのトランプの自作自演だ」と陰謀説を唱える人も多く、スタンドアップコメディアンとして有名なフォーチュン・フィームスターは、「トランプは、うそつきまくっているからね。国民の半数は、彼が実際に感染したとは信じていないわよ」と、物議を醸すツイートを投稿。
アンチトランプで有名な歌手/女優のベット・ミドラーは、最初に流れた“大統領側近である元広報部長のホープ・ヒックスが感染した”というニュースに対して、「陽性結果が出たタイミングが絶妙」「(濃厚接触者の)トランプは隔離され、今後は集会も討論もなしってことよね。都合いいわよね」「4年間ずっとうそをつかれてきたからねぇ。どうしても信用できないのよ」と陰謀説を支持するツイートを投稿。その後、大統領夫妻が感染したことを知り、捏造ではないかと示唆しつつ、「まぁ、漂白剤のカクテルでも飲んでいるから大丈夫でしょうよ。それにしても不快だわよね。お悔やみ申し上げます」と、大統領のコロナ感染は“茶番”だと決めつけるつぶやきを展開し、炎上している。
一方、シンガーソングライターのトドリック・ホールは、ハッカー集団・アノニマスの「新型コロナウイルス、下がって待機せよ」というツイートを引用し「2020年、カルマ」と付け足し投稿。
トランプ大統領は9月29日に開催されたテレビ討論会で、右派が半数以上を占めるヘイトグループである過激派組織「プラウド・ボーイズ」に対し「下がって待機せよ」と発言しており、アノニマスのツイートはこれをもじったもの。トドリックのツイートには賛同する声も多いが、一方で、「あなただってカルマに殺されるかもしれないのに」「感染死亡者はみんなカルマで亡くなったわけ!?」と、批判的な声も上がっている。
ハリウッドセレブの多くが民主党支持者であるため、大統領のコロナ感染を喜ぶツイートが多いことを受け、辛口で知られるイギリス人ジャーナリストのピアーズ・モーガンは、「『トランプには思いやりがない、無感情のクソ野郎だ』と叫んできた人たちが、トランプ夫妻が殺人的ウイルスに感染したことを知り、怒り狂いつつも大喜びしている。ひどく嫌っていた男と大差ないレベルだな」と、こんな事態に陥っても自国の大統領をディスり続けるアメリカのアンチ・トランプたちをバカにした。
トランプ大統領は、3日夜には入院先の病院から投稿したビデオメッセージで「体調はかなり改善した。すぐに現場に戻れるだろう」とアピール。しかし、74歳と高齢であることから重症化する危険が高いと懸念する報道も多い。