「声優としての実力は……」Kis-My-Ft2・宮田俊哉、『劇場版BEM』の“先生”浪川大輔の業界評はイマイチ!?
自らアニメ好きを公言し、アニメファンからも一目置かれているKis-My-Ft2の宮田俊哉が、10月2日公開のアニメ映画『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』で、主人公・ベムの親友であるバージェス役として声優に初挑戦している。
コアなアニメファンであり、声優としては「まったくの素人」である宮田は、今回『妖怪人間ベム』という歴史ある作品に起用されたことで、一から声優の基礎を学んだ上で演じたいという思いから、声優養成所の門を叩いたという。
「タレントやお笑い芸人などの、いわゆる『声優素人』が、作品の広報活動のためにアニメ映画に起用されるのは、以前から当たり前のことになっています。特に声優としての訓練を受けず、『それっぽい演技』で及第点を得る芸能人が多い半面、宮田のように真摯に声優の仕事と向き合う芸能人はごく稀。それだけに、芸能人が声優に挑戦することに関して冷ややかな視線を向けるアニメ・声優ファンも、宮田の姿勢には称賛の声を送っています」(声優業界関係者)
そんな宮田を受け入れた声優養成事務所は、浪川大輔が代表を務める「Stay-Luck」だ。数ある養成事務所の中で、宮田はなぜ浪川の事務所を選んだのだろうか。
「宮田と浪川をつないだ人物がいたそうです。芸能人の声優起用を否定的に捉える声優が多い中、養成所を設立して後進の育成に力を入れている浪川は肯定派だそうで、過去のインタビューでは『(俳優やタレントには)声の仕事が上手な方もいます。それに対して声優が『悔しい!』と思うのであれば、自分が実写映画やドラマに出ればいいだけの話です』などとコメント。だからこそ今回、宮田の講師役を引き受けるに至ったのでしょう。また、宮田が熱心なアニメファンであることも知っていたそうなので、宮田にとっても浪川は頼りになる存在だったと思いますよ。映画関連のインタビューで、宮田が浪川を『先生』と呼んでいることからも、2人の強い信頼関係が垣間見えます」(同)
しかし業界内では、浪川の「声優としての実力」は、それほど評価は高くないという。
「どんな役でもそつなくこなすことができるため、さまざまな人気作品に引っ張りだこの浪川ですが、演技力が高いかと問われると、首を傾げる関係者も正直多い。また、彼はいわゆる“天才肌”なので、うまく人に教えることができるかどうか、疑問符が付きます。もっとも、演技力と指導力は別の話ではありますが……。ただ、彼が持っている天性の“人たらし”の才能とおおらかさは、声優や芸能人の垣根を取り払うほどのものがあります。浪川ほどの地位があれば『芸能人に声優を教える』という、時間も責任もかかることは相当な労力になるはずが、それでも、芸能人が本気で声優をやりたいと望んだ時に、躊躇せずに手を差し伸べ、丁寧に相手と向き合えるところが、彼の懐の深さなのでしょう」(同)
浪川からの教えを受け、満を持して『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』に挑む宮田の演技は、果たして声優ファンにどのようなジャッジを下されるだろうか。