通話のために3.7万円で「AirPods」を購入も……買い物狂いに待ち受ける、遠距離の彼との悲しい未来
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
彼氏にフラれてからというもの、それとなーく、ゆるーく婚活をしていた私なのですが、最近ビビビッとくる男性に出会いました。彼は北国の人。私の住む岩手県からは遥かに遠いところの人だったのですが、アニメ好きでお話が面白く、話しているととても楽しいのです。遠距離恋愛だってかまいはしないわ! あたしゃ、遠距離恋愛には慣れている女よ!
そう、何を隠そう。私は遠距離恋愛の大ベテラン。大学卒業後は岩手に帰ったのでSNSなどの出会いでこれまで3人の男性と遠距離恋愛をしてきたのです。遠距離恋愛ならどーんとこいじゃあ!
とはいえ、彼との恋は完全に私の片思いでした。彼から連絡が来ることは稀で、毎回私から「お疲れ~」とLINEをしていました。それから毎日数時間だらだらとチャットし、「おやすみ~」と私が言って寝る生活……。こ、こんなんじゃ一向に距離が縮まった気がしない!! そんなわけで、「まずは電話から仲良くなろう」と思い、ある日彼にこんなメールを送ってみました。
「最近太ってきてさ~。ウォーキングしたいからその時間だけ電話に付き合ってくれない?」
すると彼は「ウォーキングの間でよければいいよ」と言ってくれました。よっしゃ!! この時間にガンガン距離を縮めてやるうううう!!!
ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」を耳に装着し、気合を入れて外に出て電話をかける私。ドキドキドキ……。まるで気分は高校生のようです。親の目を盗んで電話機の子機を握りしめて廊下で話していたあの頃を思い出すわあ……。
彼との電話は非常に楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。しかし、しかしですよ。「あはは、そうなんだ~」なんて楽しく電話していた時、「ポロロロロン」という音が聞こえてきました。その瞬間、私はもうエアポッズの充電切れが近いことを悟りました。
AirPodsは充電が切れそうになると、ポロロロロンと警告音(?)が流れるのです。私のAirPodsはヘビーに使っている&買ってからだいぶたっているので、通話して1時間ほどでこの警告音が流れます。まだまだ歩き足りない……通話し足りない私でしたが、「じゃあ、そろそろ……」と電話を切りました。
うーん。遠距離恋愛において、距離を感じさせないためにはツールでケチっちゃいけない気がする。そうだ。「AirPods Pro」! AirPodsの新型のAirPods Proを買えば、もっともっと電話できるんじゃない……?
調べてみると、AirPods Proは、1回の充電で最大3.5時間の連続通話が可能とのこと。相変わらず金欠だし、お金に余裕はまったくありませんでしたが、そこは恋する乙女。リボってでもAirPods Proが欲しい!!