和田アキ子、若乃花、元木大介、紗栄子……“サイドビジネス”失敗で話題になった芸能人
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食や観光などの業界が深刻なダメージを受けている。そんな中、ある大物芸能人が経営に携わる飲食店も、近く閉店するという。
「歌手の和田アキ子がプロデュースを務め、夫がオーナーとなって2007年にオープンした『お菜屋わだ家』です。同店は、新型コロナの影響を受け、計5店舗あるうちの4店舗が4月から全面休業に。その影響なのか、9月16日に同店の公式サイト上で、10月25日に東京・西麻布にある本店を閉店するとの告知がありました」(芸能ライター)
ネット上では「芸能人の店でも、やっぱり厳しいんだね……」「いつまでこの状況が続くかわからないし、キッパリやめるのは賢い選択かも」といった声のほか、「飲食店出す芸能人って多いけど、リスク高そう」「本業が順調でも、副業で赤字を出したら本末転倒」など、芸能人が行うサイドビジネスに疑問を持つような声も見受けられる。
和田の場合、コロナ禍という“不測の事態”の影響を受けてしまったわけだが、それ以前にサイドビジネスで“痛い目”に遭った人もいるようで……。
「同じ飲食店経営だと、元横綱・若乃花こと花田虎上氏が挙げられます。引退後の02年に『ドリームアーク』という会社を設立し、『Chanko Dining 若』などの飲食店を手がけましたが、08年に経営権を売却。翌09年には、残業代や深夜手当などを従業員に払わずに労働させ、それらを請求した従業員をクビにするといった不当労働問題が発覚しています。さらにその翌年となる10年には、4億4700万円の負債を抱え、同社は倒産。その後、花田氏は破産管財人から2億円の返還訴訟を起こされています」(同)
読売ジャイアンツに所属していた元プロ野球選手で、現在は同球団のヘッドコーチを務める元木大介氏も、10年にラーメン店『元福』を東京・上野にオープン。広尾と足立にも出店したが、14年に全店舗閉店の憂き目に遭っている。元木氏はこの一件について、15年9月放送のバラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)の中で、開店準備や店舗の場所を十分に考えていなかったと“敗因”を分析していた。
また、飲食以外のビジネスでは、“ご法度”に触れる形でビジネスに失敗した例も。
「タレントの紗栄子は、自身がディレクターを務め『Pepii.Kitty』というアパレルブランドを展開していました。しかし09年、人気ブランド『CECIL McBEE』と酷似している商品が見つかり、『パクリではないか?』とネットが炎上。これを機に人気が急落し、翌10年11月に営業不振を理由として同ブランドはクローズしています。しかし、模倣騒動には紗栄子からなんの説明もなかったため、ネット上では『パクリのこと説明しないで逃げるの?』『ディレクターならちゃんと責任取るべき』と批判されていました」(同)
「芸能人の店」「芸能人が手掛けたブランド」というだけでは、成功は難しい。コロナ禍にあって、この事実はより鮮明になってくるだろう。