少年隊「3人での活動予定ない」発表にファン悲痛――「12年間 待ち続けた」「せめて3人揃った姿を」
9月20日、少年隊の錦織一清と植草克秀が、年内いっぱいでジャニーズ事務所を退所すると発表した。東山紀之は事務所に残り、2人とは別々の道を歩むといい、「今後、グループとして活動の予定はない」ことも明らかに。少年隊ファンは深い悲しみに包まれている。
少年隊は1985年12月にシングル「仮面舞踏会」でデビュー。今年で35周年の節目を迎えるが、このタイミングで長年ジャニーズに在籍した錦織と植草がそれぞれ退所を決断した形だ。今後は12月12日にアルバム『少年隊 35th Anniversary BEST』をリリースし、少年隊のライフワークともいわれたミュージカル『PLAYZONE』の歴史を詰め込んだDVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』も発売されるという。
「メンバーの意向を尊重し、錦織と植草が事務所を去った後も『少年隊』の名は残すという異例の対応となりました。事務所に留まる東山は、これまで通り俳優業やキャスターなどマルチに活躍していくのでしょう。植草は来年1月から俳優として新たなスタートを切りますが、錦織の場合は、かねてより裏方の仕事がメインになっており、これからも舞台演出が中心となるようです。21日付の『サンケイスポーツ』は、錦織と植草について『フリーで活動するとみられる』などと伝えています」(ジャニーズに詳しい記者)
なお、ジャニーズ事務所は「今後、グループとして活動の予定はないものの、これまでと変わることなく、ジャニーズ事務所におきまして、後輩たちの道標であり続けることができますよう、その環境を整えることといたしました」と説明しているが、この一文を受け、多くの少年隊ファンが打ちひしがれている。というのも、少年隊は2008年に23年間続いてきた『PLAYZONE』が閉幕して以降、公の場で3人が揃う機会がなかったからだ。
そのため、ファンは「あまりのショックで熱が出た。これからは過去を振り返って懐かしむことしかできないの?」「少年隊3人の代わりはいないのに……」と意気消沈。「少年隊の名前が残っても、今後のグループ活動がないならうれしくない。せめて、待ち続けたファンのために、最後の活動を見せてほしい」「年内に少年隊3人が集まっていろいろ語れる場を作ってほしい。事務所やテレビ局の方、どうかお願いします」「ファンは少年隊のステージを再び見られる日を信じて12年間待ち続けた。3人揃った姿を見ることなく活動終了なの?」「3人が納得の上で新たな道へ進むのなら応援はするけど、12年間も待たせた結果、ファンとは再会できないの!?」「年内いっぱいで退所するなら、ネット動画でもいいので、せめて3人揃った姿をファンに見せてほしい」との要望が多く上がっている。
一方、少年隊の功績の一つといえば、前述の『PLAYZONE』が挙げられるだろう。今日のジャニーズ舞台の基礎ともいえる作品で、数々の後輩が出演し、先輩の背中を見て育ってきた。『PLAYZONE’91 SHOCK』は、現在も続くKinKi Kids・堂本光一主演ミュージカル『SHOCK』シリーズの原型となった公演であり、そのほか『PLAYZONE』内で披露したナンバーや演出は、ジャニーズ内で引き継がれている。
そんな中、9月20日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで行われた『Endless SHOCK -Eternal-』の終盤で、堂本が錦織と植草の退所に言及。『PLAYZONE’91 SHOCK』の歴史に触れつつ、今後の『Endless SHOCK』に仲間入りする後輩たちには『PLAYZONE』のDVDを「必須科目にしようかな」などと、話していたという。また、今作のキャストで、ジャニーズJr.の椿泰我や松井奏らに向けて、リリース予定のDVDボックスを「買えよー!」と、呼びかけていたそうだ。
少年隊を思い続けるファンや後輩たちのためにも、年内に何らかの形で勢揃いしてほしいものだが……。