吉野家・松屋・すき家、「朝食(朝定食)」ランキング! 390円の「魚メニュー」が高評価を獲得のワケ
――それではまず、「吉野家」で気になる朝食メニューを教えてください。
川村 吉野家の朝食メニューは、サラダが付いている“一汁三菜”スタイルの定食が豊富に選べるところが魅力的。「塩鯖納豆定食」(税別458円)は、食物繊維やミネラルを含む納豆、DHAやEPAなど必須脂肪酸を含む鯖、ビタミンやカリウムを含むキャベツのサラダに大根おろし、食物繊維を含むワカメ入りのみそ汁と、いろいろな栄養素を一気に補えます。カロリーは728kcalと高めですが、これは鯖がもともと脂質の多い食品だから。この脂質は現代人に不足しがちな多価不飽和脂肪酸なので、そこまで気にする必要はないと思います。どうしてもカロリーを減らしたい場合は、ごはんを少なめに注文して、カロリーコントロールするといいでしょう 。
「ハムエッグ納豆定食」(税別368円)もなかなかバランスがいいですね。ハムエッグでタンパク質、納豆でミネラルやビタミン、サラダやみそ汁のワカメで食物繊維を補うことができます。しかし、「塩鯖納豆定食」も「ハムエッグ納豆定食」も食塩相当量がやや多めなので、ドレッシングや醤油の量を調整する必要があるでしょう。
――続いて、「松屋」はどうですか?
川村 松屋の朝食メニューは、納豆、とろろ、冷やっこなど、小鉢を自由に選べるのがいいですね。「定番朝定食」(税込360円)は、ごはんにみそ汁、卵、焼き海苔、お新香といったシンプルなメニューに、小鉢を追加することができます。「冷やっこ」や「納豆(ネギ付)」を選ぶと、植物性のタンパク質、カルシウム、カリウム、ビタミン類などが摂取できるのでおすすめです。
「焼鮭定食」(税込460円)は、不足しがちな多価不飽和脂肪酸が摂れる点がいいポイント。タンパク質をしっかり補いつつ、脂質が控えめになっていて、和定食のいいところがギュッと詰まったメニューだと思います。