YouTuber・フワちゃん、坂上忍を「あんた」呼び! 「タメ口強気キャラ」が芸能界で通用しないと思うワケ
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の有名人>
「高嶋ちさ子は怖い」フワちゃん
『タウンダウンなう』(フジテレビ系、8月28日)
関西テレビの人気番組『快傑!えみちゃんねる』が、7月24日をもって終了した。高視聴率を誇っていた人気番組が、番組改編期でもないのに幕を閉じるとはあまり聞かない話だが、元はと言えばこの突然の番組終了騒動は、同番組司会の上沼恵美子と、出演者のキングコング・梶原雄太のトラブルが発端だと言っていいだろう。
「女性セブン」7月16日号(小学館)によると、梶原は2003年に大ブレークしたものの、あまりの多忙に精神的に追い詰められ、失踪騒動を起こしてしまった。仕事に復帰したが、引退を考えていた梶原に「あなたはスターになる人ですよ」と声をかけて励まし、自身の番組のレギュラーに抜てき。しかし、『快傑!えみちゃんねる』に構成作家として参加している上沼の次男は、上沼があまりに梶原をかわいがることに嫉妬し、梶原の悪評を広めるように。それを信じてしまった上沼は、6月26日放送の同番組収録で、梶原を「義理を欠いている」と責めた。「それは“いじり”の域を超え、“パワハラ”に近いものだった」と「女性セブン」はつづっている。
結局、梶原は『快傑!えみちゃんえる』を降板。これを受けて、関西テレビと上沼の間で話し合いがもたれた。関西テレビは10月での番組終了を打診したが、上沼がキレて強制終了となったそうだ。これ以降、「女性セブン」では、「上沼恵美子に見る『パワハラ加害者の共通点』精神科医が指摘」といった具合に、上沼とパワハラを結び付けた記事をよく目にするようになった。
このような記事が書かれるのは、セクハラやパワハラなどのハラスメントに世間の関心が高いからだが、こういう時代に支持を得るのは、「パワハラを恐れず、年長者に逆らう失礼なタレント」ではないだろうか。例えば、YouTuberのフワちゃん。彼女のヘアスタイルや言動を見た時に、タレント・篠原ともえを思い出した人も一定数いると思う。7月20日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、フワちゃんのお母さんが篠原のファンで、3歳くらいから同じようなヘアスタイルとファッションをさせられていたと話していた。またフワちゃんも篠原も、そう親しくない相手に対してぐいぐい行くという共通点があるが、異なるところもある。