『MIU404』人気博す3つの理由! 「綾野剛と星野源のバディ」にハマる女性視聴者が続出中!?
綾野剛と星野源のダブル主演連続ドラマ『MIU404』(TBS系)が、初回から現在まで2ケタの視聴率をキープし、話題を呼んでいる。同作は、架空の臨時部隊「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」に所属する刑事、伊吹藍(綾野)と志摩一未(星野)が活躍するバディもの。初回で13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、その後、最新話の第6話まで2ケタをキープしている。
このTBS金曜午後10時枠は、今年1月期の伊藤英明主演『病室で念仏を唱えないでください』の平均視聴率が8.8%、昨年10月期の福士蒼汰主演『4分間のマリーゴールド』の平均視聴率は7.4%と、パッとしない数字が続いていたが、今作は視聴率も好調。人気を博す理由はどこにあるのだろうか。
「3つの理由が考えられますが、まず1つは、2018年1月期に同枠で大ヒットしたドラマ『アンナチュラル』のスタッフが再集結していることです。脚本の野木亜紀子、演出の塚原あゆ子、主題歌の米津玄師が再タッグを組み、人間ドラマと謎解きを両立させた『アンナチュラル』の作風を踏襲。ラストシーンで、米津の歌声が流れ始めるのも演出も前回と同じです。また、『アンナチュラル』で石原さとみが演じた主人公の法医解剖医・三澄ミコトの名前が、今作第6話の書類上で登場するなど、世界観をクロスオーバーさせる試みもされています。『アンナチュラル』ファンが今作にも流れているようですね」(芸能ライター)
2つ目の理由は、綾野と星野が演じるバディの設定にあるという。
「綾野が演じる伊吹は、刑事の常識や経験に欠けるものの、ノリと勘と抜群の運動能力で突っ走る野性的な“陽”のキャラ。一方、星野が演じる志摩は、理性的な元捜査一課のエリートですが、ある過去から自分も他人も信用しなくなった“陰”のキャラ。いわゆる『正反対の2人』が、反発し合いながらも徐々に互いを理解し合う……という王道の流れは、“ブロマンス”を好む、特に女性視聴者にウケているようです」(同)
3つ目に挙げられたのは、張り巡らされた「伏線」。放送後、視聴者がSNS上などで考察合戦を繰り広げるのも同作の特徴だ。
「1話完結スタイルのため、毎週ラストで伏線が回収され、かつドンデン返しが待っている爽快感があります。例えば、第2話では冒頭の伊吹と志摩の会話が、2話で繰り広げられる事件そのもののテーマを暗示していたなど、登場人物のちょっとした会話や表情が伏線になることも。1話完結でありながら、また、全話を通して、謎が少しずつ明かされていく部分もあるので、視聴を続けるにつれ『あれも伏線だったのか!』と、驚かされる構成になっているんです。視聴者が思わずSNS上で考察合戦をしたくなる作りが、今の時代に合っているのでは」(同)
この3つの武器を備えた『MIU404』。今後も、2ケタをキープできるのか注目が集まる。