カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「an・an」2020年8月19日号

「an・an」SEX特集、山田涼介に「童貞疑惑」浮上!? 「いいセックスとは?」の回答に見た、プロアイドルの矜持

2020/08/06 17:12
島本有紀子(ライター)

 最後に見ていくのは「古今東西SEXカルチャー案内。」です。フランスの”ソフトポルノ“映画『エマニュエル夫人』シリーズを「おしゃれエロス」として同誌編集部員が解説しているのに始まり、ストリップ、遊郭、東映ピンク映画などのSEXカルチャーを、あくまでもポップに紹介。

 最も新しいものは、女性向けの「官能ロマンス小説」でした。3年ほど前から「溺愛」というジャンルが盛り上がり始めたそうで、『お隣さんは大人な溺愛社長~ウブなOLはとろかされっぱなしです~』(加地アヤメ、ヴァニラ文庫 ミエル)、『イケメン石油王の溺愛 シークにプロポーズされても困ります』(あかし瑞穂、ガブリエラ文庫 プラス)、『絶倫溺愛 白銀の王女と黒狼王子』(しみず水都、ティアラ文庫)、『いじわる上司がデレたら、めっちゃ溺愛が止まりませんっ(><) 鬼編集長が御曹司で私に結婚志願中!?』(魚住ユキコ、ジュエル文庫)などなど、とにかく王子や社長に溺愛される小説がズラリ紹介されていて、タイトルを音読するだけで楽しくなれます。

 別企画「最愛の人と紡ぐ、五感で感じあるレッスン。」のページでは、AV男優・しみけんが「セックス中の言葉は5文字までに! セックス中の長い言葉はやめてほしい。それが男性のホンネ」と謎の主張をしていましたが(セックスに男はとにかく集中しているから、という理由だそう)、そんなしみけんを吹き飛ばすほどの熱と文字数のあるタイトルの数々。女性主体で楽しむセックスカルチャー、どんどん盛り上がっていってほしいです。

島本有紀子(ライター)

女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。

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最終更新:2020/08/06 17:12
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