テレビ関係者が告白! 「コロナの影響でぱったり消えた」お笑い芸人は誰?
「そういえば最近、あの芸能人を見かけないなぁ」と、ふと思うことはないだろうか。テレビ出演が減る理由はスキャンダルや事務所移籍などさまざまだろうが、最近では新型コロナウイルスが影響しているケースもあるようだ。
感染症対策からスタジオに配置できるタレント数が絞られたり、経済の悪化からスポンサー集めが難航、制作費カットで人員整理が行わるなど、出演者にも厳しい嵐が吹き荒れているここ最近のテレビ業界。そこで、今回はコロナ禍で消えた芸能人について、テレビ関係者に聞いてみた。
まず名前が挙がったのが、和田アキ子のモノマネで有名になったMr.シャチホコ。和田のマネをするタレントはこれまでもいたが、「あなたは何をされてる方なの?」など、和田本人が多用するフレーズを自然と会話に入れ込む新しい手法でブレーク。ニホンモニターによる「2019ブレイクタレントランキング」では、18年より出演本数が128番組増えて6位にランクイン。一時期は、和田本人より出ているのではと評判だったが……。
「地上波の番組で言えば『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)などに出演していましたが、コロナの影響によって見かけなくなりました。この番組は、総勢50人を超えるガヤ芸人が出演するのが目玉。しかし、近頃の放送では15人まで大幅減少しています。必要なタレントが自然と整理されていく中で、モノマネ枠はぱったりと姿を消しました」(業界関係者)
そんなシャチホコは、「今は何をされてる方なの?」と調べてみると……。
「主にTwitterでの活動が中心。新作のモノマネを披露し、それなりに評価を得ているようです。例えば、アニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』(テレビ東京系)のオープニング・テーマ『WARRIORS』をモノマネ熱唱。和田アキ子の格好をしているのが若干気になりますが、うまく特徴をつかんでいます。最近は、吹き替え声優のモノマネがお気に入りみたいですね。『“隕石落下”というトレンドワードを見てざわつくハリウッドスターの反応』というネタは、江原正士(ウィル・スミス)、平田広明(ジョニー・デップ)、大塚芳忠(ケビン・コスナー)といった名優の声をマネながら、それぞれが言いそうなリアクションをしゃべるというもの。この動画は、5万以上リツイートされるほど話題になっています」(芸能ライター)
同じくモノマネ芸人で彗星の如く現れたのが、りんごちゃんだ。
「こちらも『うちガヤ』発のスター。昨年1月に同番組に登場した際、フットボールアワー・後藤輝基は『今年忙しくなるよ』、ヒロミも『「(今まで)どこにいたの!?』と驚いていました。その後、じわじわとブレークしていき、昨年12月には、売れた芸能人の証拠ともいえる『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)でも特集が組まれたほどです」(同)
しかし、そんなりんごちゃんもタレントの自然淘汰が進む中、消えつつある。
「アドリブが弱いこと、さらにはネタが大友康平、武田鉄矢以外なかなか見つからなかったことがネックでした。当然、ほかにもレパートリーはあるのですがイマイチなんです。そんな中、3月にYouTubeチャンネル『リン♪リン♪りんごちゃんネル』を開設。初回は出川哲朗のモノマネをしたりしていましたが、その後は巨大ピザを食べたり、パスタを作ったり、もっぱら食べ物系がほとんど。モノマネはその合間に少し挟む程度です。温厚なキャラクターなので、ネタをやらなくても許されるとは思いますが……」(別の業界関係者)
そんなりんごちゃんは現在、火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)のParaviオリジナルストーリー『私の部下のハルトくん』に出演。主人公行きつけの居酒屋の店員・咲太郎として登場している。
一方、コロナの影響とは無関係ながら、野性爆弾のくっきー!の名前が挙がった。プロテニスプレーヤー・錦織圭と共演している「Uber Eats」のCMが大量放送されているため、露出減少のイメージとはほど遠いが……。
「18年、独特な感性が発揮されたアーティストとしての顔が脚光を浴び、その人気がテレビにも波及。同年に『図工の時間』(フジテレビ系)と『一流チョイス』(日本テレビ系)で全国ネット初MCを務めましたが、妄想満載で相手を罵る『くっきー!節』を連発。司会が不向きだということがわかりました。コロナの煽りで露出が減ったタイプではありませんが、いつ自然淘汰されるかもわかりません」(業界関係者)
また、芸名の「くっきー!」について、こんな愚痴まじりの声も。
「台本に書くとき、面倒臭いんですよね。藤岡弘、や、りんたろー。もそうですが、句読点や感嘆符があるタレントは気を使うんですよ。先の2人と違って、くっきー!は『ニノさん』(日本テレビ系)の企画で改名したわけですが、運勢的には失敗だったのではないかと個人的に思っています」(放送作家)
新型コロナウイルスの第2波が全国各地を襲っている今、番組作りは今後さらなるコスト削減が予想される。来年の今頃には、いったいどれだけのタレントがテレビで生き残っているのだろうか?
(村上壮亮)