大人のあせも対策、皮膚科医が「おすすめできない」2アイテム! 実は「肌によくない」定番商品とは?
――あせも対策グッズというと、汗を抑えて肌をサラッとした状態に保てるとの理由から、「ベビーパウダー」がよく出てきます。
上原 ベビーパウダーって、最近は「成分があまり肌によくないんじゃないか?」って言われていて……。それに、汗の出口を塞ぐことにもなりかねないので、あまりおすすめはできないですね。一番いいのは、汗をかいたらこまめに拭いて、汗による刺激を皮膚に与えないことだと思います。
――汗を拭く時は、乾いたタオルでいいのでしょうか?
上原 少し湿らせた状態だとなおいいですが、乾いたタオルでも大丈夫です。とにかくまずは、「汗をとってあげること」が大切です。
――汗でベタベタしたときに活躍する「汗拭きシート」を使用するのは問題ないでしょうか?
上原 健康な肌なら、使ってもいいと思いますね。ただ、状態によってはしみたりとか、アレルギーのある人が使うと悪化するかもしれないので、注意が必要です。
――最後に、「ワセリン」で肌を保湿するとあせもに効果がある、との情報もありました。
上原 いやぁ〜……ワセリンは汗が出るところを油でふさぐことになるので、ちょっとどうかなと思うんですけども……。皮膚科では、ステロイドや非ステロイド、軟膏を出すこともありますでしょうし、保湿にはワセリンがいいとは思いますが、これは全部“塗るタイミング”が大切ですね。一番いいのは、汗をかいたらシャワーやお風呂でキレイに流して、きちんとタオルで拭いて、肌を清潔にしてから保湿すること。
とはいえ、ワセリンや保湿剤で一般の方が肌をコントロールしようとすると、対処が遅れて悪化する場合もあります。なので、ひどい場合はきちんと皮膚科に行っていただいて、必要な治療を教えてもらうのがベスト。先ほど言ったように、あせもと思われる症状にもタイプがいろいろありますから、お医者さんに見極めてもらって、治していくのがいいと思います。