【呪われたホラー映画7選】出演者殺害、予期せぬ事故……『エクソシスト』『ポルターガイスト』他
1891年に建てられたコネチカット州の呪われたホテル「ヤンキー・ペドラー・イン」を舞台としたホラー映画。老朽化と業績悪化のため閉館が決まったホテルで、閉館までの間の管理を任された従業員2人の恐怖体験を描いた作品である。
タイ・ウェスト監督は、「自分は懐疑的な人間なんだけど、撮影中にドアが勝手に閉まったり、何もしていないのにテレビがついたり消えたり。何度新しいものに取り替えても、自分の部屋の電球が切れてしまうという不可解な現象が起きたのは事実だ」と証言。
「撮影期間中、クルー全員が毎晩夢を見たことも奇妙だった」とも語っており、主演女優サラ・パクストンも「撮影の間、毎晩真夜中に、誰かに見られている感覚がして目が覚めた」と語っていた。
メインで撮影を行った部屋は、ドリーショット(移動しながら撮影をすること)ができるからという理由で選んだ大きな部屋だったのだが、実はその部屋は「ヤンキー・ペドラー・イン」同様に「幽霊の目撃情報が最も多い」「その昔、結婚式当日に新郎に捨てられた花嫁が首吊り自殺した」スイートルームだったという。
『オーメン』(1976)
アメリカ人外交官が養子として引き取った、「死産した我が子と同じ6月6日午前6時に誕生した孤児」は実は悪魔の子だったというストーリーで、公開当時から現在に至るまで世界中に熱烈なファンを持つ同作。
主人公の外交官を演じたのは俳優グレゴリー・ペック。彼の息子が撮影開始の数カ月前に拳銃自殺したことから、『オーメン』の呪いは撮影前から始まっていたと伝説になっている。
75年9月にグレゴリーが乗った飛行機が雷に打たれ、その数週間後に製作総指揮者のメイス・ニューフェルドが乗った飛行機も同様に雷に打たれた。プロデューサーのハーヴェイ・バーンハードも、ローマの街で雷に打たれそうになったと伝えられている。
また、撮影中にリチャード・ドナー監督が滞在していたホテルが、IRA(アイルランドの武装組織)に爆破されたり、グレゴリーが搭乗しようとしていた飛行機が墜落して乗員乗客全員が死亡するなど、関係者は命の危険を何度も感じたとのこと。
実際に亡くなった人もいる。特殊効果監督のジョン・リチャードソンが交通事故に巻き込まれたのだが、同乗していたアシスタントのリズ・モーアが死亡。事故現場付近には「(オランダの都市)オンメンまで66.6キロ」という交通標識があり、「偶然とは考えられない」と関係者を震撼させた。