【呪われたホラー映画7選】出演者殺害、予期せぬ事故……『エクソシスト』『ポルターガイスト』他
「悪魔が封印されており、開けた者はその悪魔に取り憑かれる」とユダヤ人の間で言い伝えられている“ディビュークの箱”をめぐるホラー映画。04年にオークションサイト「eBay」に出品されたディビュークの箱の落札者や、その後の所有者の身に次々と不可解な出来事が起きたという実話に基づいた、ホラー映画である。
劇中、ガレージセールでディビュークの箱を手に入れた少女の父親役を演じたジェフリー・ディーン・モーガン。彼は米業界紙「Hollywood Reporter」のインタビューで、自分は疑り深い人間で「不用意に箱のそばに行かず、むちゃはしなかった」と前置きした上で、「撮影現場では妙なことばかりが起きていた。こんな経験初めてだった」と回想した――。
「重要なシーンを撮影する時に、大きな電球が破裂するといったことが何度もあった」
「撮影は防音スタジオで行われたのだけど、誰もドアを開けていないし、ファンも回していないのに、急に冷たい風が吹くことがあった。これも撮影している最中に起きた、説明がつかない不可解な出来事だった」
「極め付きは小道具。再撮影するかもしれないからと、倉庫に保管していたんだ。そしたら、撮影終了から数日後、倉庫は全焼。すべて焼失してしまった。捜査の結果、放火でも漏電による火災でもなかったんだ」
などとこわばった表情で明かしたジェフリーの告白により、「呪われた映画だ」と恐れられるようになった。
『エクソシスト』(1973)
少女に窓から突き落とされて死んだ映画監督バーク・デニングズ役を演じたジャック・マッゴーランが、撮影後に患ったインフルエンザをこじらせ、映画公開前に54歳で死んだことも、本作が恐れられるようになった一因だ。
少女の母親役を演じたエレン・バースティンによると、映画に関わりを持つ9人が『エクソシスト』のせいで亡くなったと考えられるとのこと。そのエレン自身、寝室の端から端まで飛ばされるシーンで着用していたハーネスが故障し、脊髄を痛める大ケガを負った。エレンはあまりの激痛に悲鳴を上げ、その叫び声はそのまま使われた。
撮影が行われた家は、撮影中に原因不明の火事に見舞われ、少女の寝室以外のセットがすべて焼失。この火災で撮影は6週間中止となった。