『グッディ!』終了で『ミヤネ屋』に再評価? 「安藤優子と宮根の違い」「番組作りのうまさ」とは
一方、安藤のギャラについて「広告収入が減っている今、フジテレビに支払う体力がない」(業界関係者)という声も聞こえてきた。
「安藤クラスだとギャラは1本100万円といったところでしょう。それが月〜金までの5日ですから単純計算して週500万円が支払われることになる。これを年間で換算するとなんと約2億5,000万円。ただ、昼の時間帯は安く抑えられているかもしれませんが、それでも仮に1本50万円としても年間およそ1億2500万円。広告収入が減っている今、フジテレビにはそれを出し続ける体力はないでしょう」(同)
『バイキング』から『グッディ!』に移ると、視聴率が1〜2%下がりこそすれ、上がることはほとんどない。それなら安藤のギャラ分を坂上忍に充ててでも、『バイキング』を拡大したほうがいいと判断したのではないだろうか。
さて、これまで“相棒”を務めてきた俳優・高橋克実との相性はどうだったのだろうか? ジャーナリスト出身の安藤と実力派俳優というタッグが当初は耳目を集めていたが……。
「安藤と高橋は最後まで、いびつなコンビというか、ウマが合いませんでしたね。安藤は、もともと1人で現場取材してきたジャーナリスト出身なので、高橋をおいしく料理する手腕もなく、彼の良さも発揮されないまま終わってしまう感があります。一方で安藤も、どこか毎回、居心地の悪さを感じていたのでは。それは相棒の問題ではなく、彼女自身が現場主義だから。安藤は1991年、湾岸戦争で日本人ジャーナリストで唯一現場取材を敢行した人物。ほかにもフィリピンの米軍基地への潜入など、常に『何かが起こっている』場をリポートしてきた人です。『グッディ』の方向性とマッチしなかったのでしょう」(同)
また、安藤の私生活事情も番組に影響を及ぼした面もあるようだ。彼女は過去2度の結婚をしているが、いずれも男性に妻子がいる状態での不倫関係の末のゴールイン。アンジャッシュ・渡部建の“トイレ不倫”が報じられた際には、「女性をまったく人として見ていない」という、不倫そのものではなくその“仕方”を指摘するにとどまった。いわゆる、主婦を味方につけるような目線での切り込み方、ひいては、そうした目線そのものを持っていないのだろう。
さて、現在61歳の安藤。「70歳まで現役を続けたい」と宣言しているが、今後はどうなるのだろうか?
「すぐに第一線を降りることはしないでしょう。彼女は『ニュースJAPAN』(同)で夜11時、『ニュースステーション』(テレビ朝日系)で夜10時、『FNNスーパーニュース』で夕方枠と、報道・情報番組が放送されている時間帯は朝を残して制覇してきました。その朝ですが、小倉智昭が来年3月に『とくダネ!』を勇退するといううわさもありますから、その空いた椅子に座れば面白くなってくるでしょう」(同)
もちろん、あくまで可能性の話にすぎないが、朝の番組を務めるには主婦層を味方にしないと厳しいだろう。果たして10月以降、安藤の姿はテレビで見られるのだろうか。
(村上春虎)