『グッディ!』終了で『ミヤネ屋』に再評価? 「安藤優子と宮根の違い」「番組作りのうまさ」とは
1980年のキャスターデビュー以来、今年でちょうど40年を迎えた安藤優子。俳優の高橋克実と5年半務めてきた『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)が、9月末で打ち切りとなることが明らかになった。以降、その時間帯は『バイキング』が1時間延長され、3時間の超ワイド番組になるという。
裏番組の強敵『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)とも互角に渡り合えるようになったと報じられていた『グッディ!』だが、やはり宮根誠司にはさすがの安藤も歯が立たなかったようだ。
視聴率を見てみると、番組終了が最初に報じられた7月9日は『グッディ!』が4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に対して、『ミヤネ屋』が7.1%と2%以上負けている。
「視聴者目線で見ると、『ミヤネ屋』のほうが番組作りが“上手”ですね。例えば、小池百合子東京都知事がこの日の午前、報道陣の取材に対して『(新型コロナウイルスの)陽性者数はかなり多いと思う』と話したことを、『ミヤネ屋』では速報扱いにして約8分にわたり報じていた。『かなり多い』というワードを聞くと、『では一体何人なのだろう?』と気になりますよね。そこで感染症・渡航医学を専門とするグローバルヘルスケアクリニック・水野泰孝院長をリモート出演させて、最新情報を解説してもらっていました。これがひとしきり終わると、宮根誠司は『このあと(具体的に感染者の)数字が出てきましたら、すぐにお伝えしたいと思います』と締めくくり、各地の記録的な大雨のニュースに移っていました」(放送作家)
一方の『グッディ!』は、同都知事の「かなり多いものになる」との発言を、冒頭のフラッシュニュースで1分ほど紹介。「かなりの数ということで、わかりましたら、速報でお伝え致します」と切り上げて、同じく豪雨について報道していた。
「『ミヤネ屋』はおそらく、都知事の午前中の発言を受けて、これを番組の頭でかなりの時間を割こうと判断したのではないでしょうか。そのフレキシブルさに、視聴率への執念を感じます。また宮根と安藤の言い方を見ても、惹きつけられ方が違う。宮根は『数字が出てきたらすぐに伝える』と語り、一方、安藤は『わかったら速報で伝える』と言っていた。どちらの言い方が、このあとも見たいと思うでしょうか。一時期、宮根の態度が横柄だと相当叩かれた『ミヤネ屋』ですが、スタッフには相当優秀な人材が揃っているのでしょう。番組構成を変えてでも、数字を取りに行こうという空気があることもわかります」(同)