神戸山口組に「再分裂問題」が浮上! 元極妻が考える、金に困ったヤクザの行く末
それにしても、なぜ「今」、分裂なのでしょうね? もうすぐ8月ですが、六代目山口組が分裂したのは2015年の8月末でした。この時に、四代目山健組を中心とする勢力が脱退して、神戸山口組を旗揚げしたのです。
あの時は、お盆あたりから「菱(山口組の代紋)が割れるらしい」というウワサが広まり、「どうかねえ」と言っていたら本当に分裂してしまいました。分裂の背景にはお金の問題があったといわれていますが、今回もそうですね。要するに「会費が高い」ということです。
さらに、その後の17年4月には神戸山口組から織田絆誠(よしのり)若頭代行を中心とするグループが脱退、新組織「任俠団体山口組」(その後に組織名を任侠山口組、現在の絆會)を立ち上げます。この時にヤクザとしては異例の記者会見を開いたので、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。ここでも「会費が高い」ことを理由にしていましたね。「六代目山口組の会費が高いから割って出たのに、やっぱり高かった」ということです。これは会見で言っていたので、事実関係はともかく、本人たちはそういうつもりです。ちなみに絆會は組員の流出に歯止めがかからず、解散のウワサがあります。このページを皆さんがご覧になるころには、もう解散しているかもしれません。
ところで、本来の「会費」とは、抗争など組のために動いてパクられた(逮捕された)時の裁判費用や家族のサポート、友好団体などを含めた関係者の冠婚葬祭費などに使われます。親分の生活費やカノジョとのデートには使わない(ハズ)なのですが、まあいろいろあるわけです。もっともこんな話は昔からあったのですが、ヤクザの看板でシノギ(ビジネス)ができて、お金が回っていた時は、なんとかなっていたのです。今は過剰な暴排でヤクザも本当に苦しいので、ギスギスしてしまうのでしょう。