柴咲コウ&遊川和彦再タッグが「鬱ドラマ?」と不安視されるワケーー「トラウマ」「地雷」と物議醸した5年前の問題作
この春にスターダストプロモーションから独立した柴咲コウが、10月期の日本テレビ系ドラマ『35歳の少女』に主演することが発表された。柴咲は同ドラマで、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)などで知られる人気脚本家の遊川和彦と、『〇〇妻』(同)以来、約5年ぶりにタッグを組む。SNS上では早くもこれを歓迎する声が上がっているが、一方で両者のタッグに対し、「『期待できない』という声もかなり目立っていて、それにはそれ相応の理由がある」(芸能関係者)といい、今後の展開に早くも黄色信号がともり始めている。
『35歳の少女』の内容については、「10歳の時以来、25年ぶりに帰って来た“35歳の少女”今村望美(柴咲)の物語を、1995年と2020年の二つの時代を舞台に描く」という情報以外、いまだベールに包まれている。柴咲は、遊川の脚本について「1話の台本を読み、自然と感情が揺れ動きました」と好意的なコメントを寄せており、“35歳の少女”という難役にも意欲的だという。
だが、遊川とタッグを組んだ前作『〇〇妻』は、視聴率こそ好調だったものの、ラストで主人公が死ぬという後味の悪い展開に批判が噴出。「『最終回があり得なかった』『大駄作』『時間を返してほしい』などと視聴者を失望させた、いわくつきの作品だった」(芸能ライター)といい、そのことを思い出した一部ネットユーザーからは、早くも「『35歳の少女』もまた鬱ドラマかも」といった声が上がっている。
「ほかにもネット上では『遊川脚本は当たり外れが大きい』『地雷ドラマの予感』『柴咲&遊川のタッグには、もう期待できない』『またトラウマドラマなんじゃ』などの声が出ています。確かに遊川は、『家政婦のミタ』以降、『純と愛』(NHK)『過保護のカホコ』(日本テレビ系)などの脚本を担当していますが、ハッピーエンドが主流の昨今のテレビドラマとは一線を画す“想定外の展開”を描く傾向と、それとは逆に無難すぎるエンディングがあったりと、視聴者の間で賛否両論を巻き起こすことが多いんです」(同)
一方、柴咲についても、主演を務めた17年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の全話平均視聴率が12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)がパッとしなかったことも影響してか、「以降、世間はあまり彼女に過度な期待を抱かなくなっている」(同) という。
「大河主演以後、柴咲は女優活動を縮小傾向にありました。そんな中、『35歳の少女』で、久々に民放連ドラ主演を務めるわけですが、ここ数年、女優の世代交代の波も激しいだけに、いくら実績のある柴咲とて、果たして視聴率的にも評価的にも成功するかどうかは未知数と言えるでしょう。今回のドラマは、柴咲の今後の女優活動を占う重要な作品になると思います」(同)
不評とはいえ、全話平均視聴率が14.3%と、数字の上では成功した『〇〇妻』。『35歳の少女』の数字が危うくなる展開なら、大手の後ろ盾を持たない柴咲だけに、女優業に暗雲が立ち込めるかもしれない。