カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」7・8月号

ワーママ雑誌「Domani」、大仰な「人生で本当に必要な7つのもの」特集の“内訳”にズッコけたワケ

2020/07/05 16:00
島本有紀子(ライター)

 続いては、今号で最も気になった記事「Domaniオンラインサロン、大盛況につき、追加メンバー募集します(ハート)」のページです。今まで気づいていなかったことが悔やまれますが、「Domani」はファッション誌初の「オンラインサロン」を今年4月からオープンしていたそう。会費は月額3,000円。べらぼうに高いわけではなく、しかし決して安くもない絶妙な設定です。(ちなみにオリエンタルラジオ・中田敦彦のサロンは月額980円、キングコング・西野亮廣は1,000円、堀江貴文は1万1,000円)。

 紹介されている活動内容は、「スキルシェアできる」「新しいことにチャレンジできる」「コミュニケーションが盛ん」など、何ともぼんやりしています。最も具体的な企画は「Domani編集長の文章講座」でした。こちらはぜひ受けてみたいです。

 しかし、「会員自身に『Web Domani』にご登場いただくことも、あるかもしれません!」「『Web Domani』にメンバー執筆の記事が公開されました」等と煽り、Domanistに憧れる純粋な読者の「私も『Domani』に出られるかも!」という気持ちをうまく利用しているようにも見え、うさん臭さを感じないでもない、この商売。

 検索してみると、現在のサロン会員は61人(7月2日時点)だそうです。今後どのように発展していくのか気になるところです。

またしても神崎恵の長男が無表情

 期待していたDomanistの自粛生活レポートなどはなく、肩透かしにあった今号。癒やしとなったのは、連載「神崎恵・人生訓」でした。

 前号に引き続き、神崎恵さんのTHE・無表情な長男(19歳)が登場しています。今回掲載されている母子ツーショット写真は2枚ですが、前回同様、彼の表情は「無」です。神崎さんに頭をポンポンされながら、仏頂面とも言えない無の表情でカメラを見つめる彼。そして神崎さんと背中を合わせて立ち、これまた無のまま、下方向を見つめる彼。

 その表情には照れもあるのか、家での彼は優しい様子。意見が食い違ったときは冷静に自分の意見をつづったLINEが送られてきたり、力仕事は引き受けてくれたり、どのバラエティーに神崎さんが出るべきか出ないべきか、ジャッジしてくれたりするそうです。

 一家に一人、神崎さんの息子がいてくれればいいのに。と思うほど、彼の虜になってきました。ぜひまた登場して「Domani」の清涼剤となってほしいものです。

島本有紀子(ライター)

女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。

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最終更新:2020/07/05 16:00
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