山崎ケイ、「ちょうどいいブス」炎上から学ばず? 番組のセクハラを「かわす」ことの怖さ
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の有名人>
「『この続きはカメラのないところでね……』みたいにかわすのはアリですか?」相席スタート・山崎ケイ
(よしもと芸人オンラインイベントお披露目会 6月24日)
芸能人が不祥事を起こしたときに、会見を開いたり、メディアのインタビューに応え、謝罪するという流れができて久しい。この謝罪というのは、クチで言うほど簡単ではないだろう。「どうして世間を怒らせたのか」を理解していないと、さらに好感度を落としかねないからだ。
例えば、アンジャッシュ・渡部建。女優・佐々木希という妻とお子さんがいる身でありながら、複数の一般人女性と不倫をしていたと「週刊文春」(文藝春秋)に報じられた。その中の一人の女性を六本木ヒルズの多目的トイレに呼び出し、短期間でコトを済ませると、LINEのメッセージを消したかチェックした後、1万円を渡して去っていったそうだ。女性を性欲解消の道具のように扱う渡部に嫌悪感を抱く人々は多く、今のところ、芸能界復帰は絶望的と見る向きが強いようだ。
渡部はその後、「文春」のインタビューに応じ、謝罪している。でも、これが、火に油を注ぐというか、ツッコミどころがありすぎなのだ。渡部は不倫相手の女性たちを「デートクラブのように安全に遊べる子たちというふうに認識していました」「彼女たちに対しては気持ちのないまま接していたし、気持ちの上で浮ついたことはありません」と述べている。
まとめると、渡部は不倫相手の女性たちを「安全に遊ばせてくれる」、つまりプロ(風俗業)の女性とみなしていて、妻に対する気持ちが揺らいだことはないと言いたいのだろう。しかし、「文春」の記事を読む限り、渡部の相手をした女性たちは風俗店に勤務しているわけではなさそうだ。それに、もし女性たちがプロなら、それ相応の対価を払う必要があるのではないだろうか。自分の欲望を一方的に押し付け、秘密保全を求めるというプロのサービスを要求しながら、カネの面ではシロウト扱いする。やっぱりこの人はズルい人だなという感想を私は持った。