黒木瞳、3作目監督作品に伊藤健太郎を主演に抜てき!「監督もやってたの!?」と驚きの声
若手俳優・伊藤健太郎が、女優・黒木瞳が監督を務める映画『十二単衣を着た悪魔』で主演を務めることが明らかになった。しかし、ネット上では「黒木瞳って監督もやってたの!?」と、出演キャストよりも監督に注目が集まっている。
同作は、脚本家兼小説家の内館牧子による「源氏物語」を題材とした長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』(幻冬舎)が原作。ある日、源氏物語の世界にタイムスリップしてしまった落ちこぼれの青年が、凛々しく芯の強い女性である弘徽殿女御(こきでんのにょうご)との出会いによって成長していくという時代劇で、2020年11月6日に公開予定だ。
「主人公の青年・伊藤雷を伊藤健太郎、息子を帝にするため雷を陰陽師として仕えさせる弘徽殿女御を三吉彩花が演じます。ほかにも、今年4月から放送された連続ドラマ『いいね!光源氏くん』(NHK総合)での好演が話題になった伊藤沙莉や、ラサール石井、戸田菜穂、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史ら豪華キャストが発表されたのですが、ネット上では『黒木瞳って女優の?』『監督もやってるの? びっくり!』と、黒木の監督作品であることに驚きの声が続出しています」(芸能ライター)
黒木は、桂望実の同名小説(光文社)をもとにした、吉田羊と木村佳乃のダブル主演映画『嫌な女』(2016年)で監督デビューを果たしたが、興行面では残念な結果に終わっている。
「17年には石野真子主演の短編映画『わかれうた』でもメガホンを握っていますが、監督としての評価はいまいち。『嫌な女』は、公開初日と翌日の映画興行収入ランキングでトップ10入りすることができず、興行収入は1億円未満とも言われていました。もともと上演館数が少なかったこともありますが、当時、ネット上では映画を見た人から『原作のイメージと違う』『ありきたりな演出で飽きた』『見ごたえがなかった』と低評価を受けていました。そのため『前回あんなに酷評されてたのに、また監督するの?』と辛らつな声も見受けられます」(同)
黒木は、1981年に宝塚歌劇団に入団すると、2年目で月組娘役トップスターに就任。85年の退団以降は、映画やドラマ、CMへと出演し、いまや大女優と呼ばれる一人でもある。また、あまり知られていないが、過去2冊の絵本で翻訳を務めており、著者『母の言い訳』(集英社)では、「日本文芸大賞」エッセイ賞を受賞するなど、執筆活動も行っている。
「女優に限らず、幅広い活躍を見せている黒木ですが、女優で成功したからといって監督でも成功するとは限らないのでしょう。『嫌な女』は、原作に惚れ込んだ黒木が自ら出版社へ手紙を送り、5年の歳月をかけて映画化に至った作品ですが、映画のPRイベントでは、吉田から『セリフを音階で指示された』と暴露されており、あまりのこだわりの強さに、現場のスタッフは困惑していたとか。今回の『十二単衣を着た悪魔』も、黒木が原作に惚れ込んで実写化に至ったということで、前回の反省を生かしながら、さらに力が入った作品になっているのではないでしょうか」(同)
原作は、映画『プラダを着た悪魔』(06年)から題名を引用しており、キャリアウーマンを彷彿させる弘徽殿女御のクールさと凛々しさが人気の作品だ。果たして黒木は、この世界観をどう描くのだろうか。