スティーヴン・セガールは「肥満で格闘できない」「やらせ」!? シャーリーズ・セロンの批判が物議醸すワケ
動画ストリーミングサービス「Netflix」で7月10日から配信開始される新作映画『オールド・ガード』のプロモーションのため、ラジオ番組に出演したシャーリーズ・セロン。そんな彼女が、ハリウッドの大先輩であり、アクションスターであるスティーヴン・セガールのことを盛大にディスり、物議を醸している。
シャーリーズは、6月22日、ゲストの本音を引き出す毒舌DJ、ハワード・スターンのラジオ番組『The Howard Stern show』にリモート出演。ショーン・ペンとの過去の恋愛について「交際期間は1年くらい」「同居も婚約もしていない」「そもそも私、結婚願望ゼロだし」などとぶっちゃけ、リラックスした様子でトークを展開した。
アクション映画女優としても評価の高い彼女。ハワードから「指や肋骨を骨折するなど負傷しながらも厳しいトレーニングを積み、自分でアクションシーンを演じるのはなぜか」と聞かれると、「かっこよく見せるためにスタントを入れるのではなく、自分ができるアクションでストーリーを伝えたいの」「長期の特訓は、自分にとってリハーサルみたいなもの。いろいろなアクションを学ぶためのね」と説明。
そしてアクション映画に出演するにあたり、格闘動画を見て勉強すると告白。
「夜はネットで格闘家たちの動画を見るの」と言い、「セガールが日本で格闘している変なビデオも出てくるけど。あの人、実際には格闘なんてしてないんだけどね」とスティーヴンの名前を出し、「彼は信じられないほどの肥満で、相手を押してるだけ。あまりにも太ってて闘うなんてできないわけよ……ぜひ、検索してみて。本当にばかばかしいから。(体重にまかせて)相手を押し倒しているだけなの。やらせだから」と、けなしたのだ。
そして、「彼のことを悪く言っても私は平気よ。だって女性に優しい人じゃないし。だからフ●ック・ユーよ!」と強い口調で言い放った。
シャーリーズの言うように、スティーヴンは1991年にセクハラ訴訟を起こされるなど(のちに和解)、性的トラブルが多い人物としても知られている。本人は訴えられるたびに否定しており、2010年に元アシスタントの女性から「性のおもちゃ」扱いされたと起訴された件も、後に取り下げられており、真相はやぶの中だ。
「#MeToo」ムーブメントが巻き起こった17年末には、共演予定または共演した女優陣が次々と彼を告発。ジュリアナ・マルグリーズが「セガールから不快な扱いを受けた」、ポーシャ・デ・ロッシは「オーディションで『スクリーンの外での相性も大事だから』と、セガールがズボンのチャックを下ろした」とTwitterで暴露。ジェニー・マッカーシーも『暴走特急』のオーディションで「ヌードシーンがあるから服を脱ぐよう、セガールに執拗に促された」と彼の悪行を白日の下にさらし、権力や立場を利用し、女性にセクハラやレイプを行うとんでもない男という目で見られるように。
18年には、レジーナ・シモンズという元女優から「(スティーヴンの主演作)『沈黙の要塞』(94)の完成パーティに招待されたところ、会場には誰もおらず、スティーヴンにレイプされた」、ファビオラ・デービスという元モデルから「17歳の時、オーディションだとホテルの部屋に招かれ、胸や性器をまさぐられた」と告発された。
出訴期限が切れたため、地方検事局はこの告訴を取り下げたが、「スティーヴン=女性の敵」というイメージは完全に定着。シャーリーズも、このような疑惑があるため彼に対して嫌悪感を抱き、今回のような嫌みな発言をしたのだと思われる。
しかし、ネット上では「確かに、疑惑のある人だけど、疑惑だけでしょ。それに肥満は関係ないでしょ」「ボディシェーミング(体形批判)だよね」「シャーリーズが男で、セガールが女だったら許されない発言。大問題になるだろう。これって性差別でもあるよね」と批判する声が続出。
17歳で来日し、10年以上日本に住み、“合気道七段”のスティーヴン。武士道精神を持つ彼を「サムライのような男」だとあがめるファンも多いことから、「シャーリーズの発言は、あまりにも侮辱的」「ここまでこき下ろしていいのか?」と、怒りの声も上がっている。
世間から強い批判を集めているボディシェーミング。今後、シャーリーズが、スティーヴンを「肥満」とけなしたことについて謝罪するのかどうか、注目が集まっている。