藤田ニコルや人気YouTuberもマネした“地雷・量産型メイク”、大流行も「バカにしてる」と声上がるワケ
若者を中心に人気の「地雷メイク」と「量産型メイク」が、ネット上で注目を集めている。芸能人やYouTuberもこのメイクをマネし始めているものの、一部からは「モヤモヤする」と不満が漏れているという。
「地雷メイクとは、『病んでいてかわいい』をコンセプトとし、赤いアイシャドウなどを使い、泣き腫らしたようなアイメイクをするのが特徴です。一方の量産型メイクは、ピンクやホワイトを基調としたかわいらしいファッションに合うメイクのこと。ネット上では、もともと『個性がない人』といった意味で“量産型”という言葉が使われており、これを逆手に取って、あえて洋服やメイクをおそろいにするトレンドも生まれています。ジャニーズなど男性アイドルのコンサートにペアルックで参加するような、オタクっぽい女の子をイメージしているので、『量産型オタクメイク』とも呼ばれています」(芸能ライター)
世間のはやりに乗り、美容系YouTuberをはじめ、芸能人やモデルも、この地雷・量産型メイクに続々とチャレンジ。普段のメイクからの変貌ぶりが目を引き、ネット上で大流行した。しかし、このトレンドを歓迎する声ばかりではないという。
「ふくれな、ななこ、佐藤ノアら、10〜20代を中心に支持されている美容系YouTuberがこぞってメイクテクニックを紹介する動画をアップし、一気に注目を浴びました。彼女たちに続き、藤田ニコル、益若つばさといった芸能人も、YouTubeに地雷・量産型メイクの動画をアップしています。その後も同様のメイク動画をアップするYouTuberが続出したものの、量産型メイクを施し『推ししか勝たん』『同担拒否』といったアイドルオタクの口癖をマネたり、地雷メイクについて『こんな濃いメイク普段はできない』と笑いながら発言している人もチラホラ。ネット上では『地雷・量産型メイクをバカにしてる』『話題作りのためにマネされるのが嫌』といった苦言を呈する人も見受けられます」(同)
そんな中、6月24日に『めざましテレビ』(フジテレビ系)が「ティーン女子爆ハマりのもの」として、量産型メイクを特集。これによって、より多くの人の目に触れることとなり、Twitterでトレンド入りを果たすほどの反響を呼んだ。しかし、もともとこの流行をよく思っていなかった人たちからは、さらなる反発の声が。
「ネット上では、放送を見ていた視聴者から『個性がない』『なんでこれがはやってるんだろう?』といった疑問の声も寄せられていました。また、『普段はオタクを軽蔑してるくせに、流行したら乗っかってくるのが無理』『好きなメイクをして好きな洋服着てるだけなのに、“量産型”とか言わないでほしい』など、もともとこうしたメイクが好きだという人からの厳しい意見も見受けられます。最初は『自分をかわいらしく見せる』『薄暗いコンサート会場でも顔が映えるようにする』といった目的で自然に生まれたメイク方法が、“量産型”としてYouTubeやテレビを通して注目され、一般層からも面白がられるようになった状況に、モヤモヤする人も少なくないのでしょう」(同)
「かわいらしい」「マネしてみたい」という理由で広がったにもかかわらず、その背景にあるカルチャーを軽視したマスコミや著名人による“コンテンツ化”が、反感や批判を招く結果となったのだろう。