「SMAPがバラエティ初じゃない」「たのきんやから」明石家さんまと近藤真彦の発言にファン激怒!
“ジャニーズの長男坊”こと近藤真彦が、6月19日放送の『さんまのまんま35周年SP』(フジテレビ系)にゲスト出演。番組MCの明石家さんまとのトークでは、2016年に解散したSMAPに触れながら「ジャニーズとバラエティ」の歴史について話す場面があった。しかし、近藤とさんまの発言を受け、SMAPファンからは怒りの声が続出し、ジャニーズファンがこれに反論するなど、波紋を呼んでいる。
同番組には25年ぶり、3回目の登場となった近藤。昔話に花を咲かせる中、さんまが「俺が覚えてるのは、『SMAPがバラエティ初だ』って言うてんねんけど、『たのきん全力投球!』(TBS系、1980年~1983年放送)やからな」と切り出し、近藤も「そうです、もう大昔です。40年ぐらい前ですから」と同調した。さらには、「『ジャニーズ事務所でコントバラエティやる』っていうので、それで俺ゲストに呼ばれて。出たの覚えてんねん」(さんま)「わりと、『SMAPがアイドルのバラエティの走り』みたいな」(近藤)「そう言われてるけどな」(さんま)と、当時を思い返す2人。近藤は「それ見ると、いやいや、俺たち結構やってたんだけどな(と思う)。僕に至っては『カックラキン大放送!!』(日本テレビ系、75年~86年放送)もやってましたからね」と、具体的な番組名を挙げて主張したのだった。
「SMAPは1991年にCDデビューしましたが、この時代は『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系、68年~90年まで放送)や、『ザ・ベストテン』(TBS系、78年~89年)といった音楽番組が終了し、パフォーマンスの場のない“氷河期”と言われたんです。そこで、SMAPはバラエティに活路を見出し、後のブレークにつながった経緯がありました。96年にスタートし、グループが解散する2016年末まで放送されていた『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でも果敢にコントに挑戦し、数多くの名キャラクターが誕生。芸人のジャイアントジャイアン・こまたつ、四千頭身・石橋遼大、ぺこぱ・シュウペイらは、『スマスマ』のコントを見て影響を受けたと、テレビなどで話しています」(ジャニーズに詳しい記者)
また、13年放送のフジテレビ開局55周年記念特別番組『SMAP GO!GO!』内で、メンバーと親交のあるタモリが「アイドルグループがドラマとかバラエティで成功したのは、SMAPが最初なんですね。そのことが、一つSMAPとして、特異なとこなんですよね」とも解説している。
それだけに、SMAPファンは「マッチにガッカリした。あなたたちとSMAPでは仕上がりが違う。マッチの時代のコントは、周りがアイドルだからと気を使ってる感があった」「マッチさん、いちいちSMAPのこと否定しないで。バラエティの先駆者は間違いなくSMAP」「歌番組に恵まれていた人と、歌番組よりバラエティに比重を置かざるをえずに成功したSMAPとは根本的に違う」「『スマスマ』のように本気でバラエティに取り組んだグループはジャニーズ内にはいないでしょ。だから『スマスマ』も長く続いたし」「“バラエティもできて当たり前”みたいな流れを作って後輩たちに道を示したり、バラエティで評価されていたのは、紛れもなくSMAPでしょ」と、激怒している。
とはいえ、もちろん近藤とさんまが話した通り、SMAP以前にもバラエティにチャレンジしたアイドルは存在するため、“SMAPが先駆者”とは言い切れないだろう。今回の番組を見ていた視聴者からは、ザ・ピーナッツ、キャンディーズ、新御三家(郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎)らもバラエティでコントに参加していたという指摘が出ている。
SMAPファンの声に対し、当時を知る視聴者や古くからのジャニーズファンは「『SMAPがバラエティの扉を開いた』と言われるたびに、たのきんでしょって思ってた! もっと言うなら、新御三家だけど」「アイドルで言うと野口五郎もバラエティに出ていたし、アイドルの司会なら(元ジャニーズ・フォーリーブスの)おりも政夫だよね。SMAPがバラエティ初じゃない」「マッチを庇うわけじゃないけど、なんでも『SMAPの手柄だ』と言い出すから、スマオタは……って気分になる」「マッチがハッキリ言ったね。SMAPが初じゃない。スマオタさん、わかりましたか?」と、異議を唱えていた。
「SMAPファンは若かりし頃のメンバーの奮闘を誇りに思っているからこそ、さんまと近藤の見解に納得できなかったのでしょう。そもそも、今回のトークにさまざまな反応が出ている原因は、さんまの発言に一貫性がないことだと思われます。6月14日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)にて、モデルで女優・中条あやみが、かつてMCに初挑戦した時などに悩んでいた時期があると告白していました。スタジオには山下智久も同席しており、この回のMCを務めたさんまは『大昔に“ジャニーズはバラエティーやらない”ってなってたのに、SMAPがやり出した時でも。ただ、やるにあたっては、あいつらバラエティをどれだけ研究しよったか。いろんなもの見たり、聞いたりしながら勉強して……』と、彼らの努力について語っていたんです。そんな流れもあり、SMAPファンは『アイドル自身でバラエティを成立させたのはSMAPだって、さんまさんは知ってるはずなのに……』『さんま、数日で言ってること変わりすぎ』と、さんまに嫌悪感を抱いたようです」(同)
どのアイドルが“バラエティの第一人者”なのかは、視聴者の世代や受け取り方によって異なるだろう。しかし、ジャニーズ内においては近藤だけでなくSMAPの功績も大きいとみられる。今後もジャニーズ勢には、先輩たちが敷いたレールを無駄にしないよう、バラエティで活躍していってほしいものだ。