サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が考えるセレブと覚醒剤 コラム 知られざる女子刑務所ライフ93 元女囚が考えるセレブと覚醒剤――クスリはそもそも「お金持ちの遊び」、何度逮捕されても揉み消せる? 2020/06/14 16:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 親がセレブならもみ消しも可能? セレブで思い出すのは、モデルさんの事件です。 去年に覚醒剤の使用で執行猶予付きの有罪判決を受けたセレブモデルは、7回も逮捕されてて、起訴されたのは今回が初めてやったそうです。美人姉妹のモデルで、お父さんはなんとフランス人で「石油王」と呼ばれた人だとか。ホンマにいてるんですね、そんな人。ハーレクインロマンスかと思いましたよ。 このセレブモデルは、裁判で「自分からクスリを使うつもりはなくて、男に嫌われたくなくて、勧められるままにやった」と言うてます。女子にはありがちで、それはしゃあないかと思うんですが、何回もパクられてて起訴されなかったのは、おとんが石油王やからでしょう。ウワサですが、殺人以外なら300万円でもみ消せるそうです。今回ようやく起訴されたのは、親も「ええ加減にしとき」みたいな感じやったのかなと。 いろんな意味で悲しい「偽セレブ」 ちょっと切なかったのは、「自称セレブ」のキャバ嬢(多分)が覚醒剤でラリって、ひき逃げ事件を起こした件ですね。なんかもう、いろんな意味で切ないです。そんなに貧乏ゆうわけでもなく、進学もしてるらしいのに、ウソをつきまくってセレブっぽい写真をインスタとかにあげてる……。寂しさしか感じないです。それやからクスリにも逃げるんですね。自分の経験も含めて、クスリに走る人はみんな寂しいんです。 しかし、「サンディエゴ出身」って意味わかりませんでした。どこなんでしょうか? 編集者さんに聞いたら、「ロサンゼルスに近いらしい」んで、自称だけならロサンゼルスでよかったんやないすかね。でも、ロサンゼルスがどこかも、ようわからんけど(笑)。 前のページ12 中野瑠美改め瑠壬(作家) 1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。 記事一覧 Instagram:@rumichibi1209 瑠壬公式YouTube 最終更新:2020/06/14 16:00 Yahoo 中野瑠美 女子刑務所ライフ! Book 化けの皮はいつか剥がれる 関連記事 自称・天才編集者の「絶対変なことしない」に大笑い! 元女囚のラウンジママが語る「枕営業」人気ラッパーが大麻所持で逮捕! 元女囚が語る、そもそも大麻は“罪悪感”が薄いワケ元女囚も「コロナ離婚ブーム」でパートナーとお別れ! 無収入で病死の前に飢え死に!?究極の「3密」刑務所で感染拡大中! 元女囚が考える、コロナ問題と囚人のメンタル危機コロナをめぐって刑務所に暴動が起こる!? 元女囚が考える、受刑者の不満問題 次の記事 医者になるための中学受験で挫折 >