ママ友LINEの“子ども自慢”にうんざり! 「かわいいでしょ」とタイムラインに写真連投、「スルーしづらい」と苦悩
都内にある認可保育園に、3歳になる息子を通わせている琴美さん(仮名)は、地域の支援センターが企画したイベントで知り合った、男児のママAさんとの付き合いに疲れているという。
「Aさんとは、ベビーマッサージのイベントで出会ったんです。同じくらいの月齢の子どもを持つ、同い年のママだったので意気投合しました。その時に知り合ったママたちとは、今も定期的に集まったり、子ども食堂や図書館で会ったりと、ご近所付き合いをしています。Aさんは、料理が趣味で面倒見がよいタイプ。よく『ご飯を食べにおいでよ』って家に誘ってくれるんです」
しかし、Aさんの言葉の端々に、「ん?」と思うことが増えたと琴美さんは言う。
「Aさん夫婦は、有名大学を出ていて、一緒に観光関連の仕事をしているらしいのですが、Aさんがふと『よい遺伝子だと、子どもも優秀になる』と言ったことがあるんです。ほかにも、Aさんとは保活の情報交換をしていて、向こうは希望通りの園に入れたのですが、『うちの子は、保育園の中でも特に良い子で、保育士さんからいつも「かわいくて一番好き」って言われるの』と、自分の子どもがいかにすごいかという発言をよく口にしています」
そんなAさんは、ママ友のグループチャットでも、浮いてしまっているそうだ。
「グループチャットで、息をするように『うちの子のほうが上』というニュアンスの発言をするんです。子どもだけでなく自分の自慢をすることもありますよ。以前、居酒屋で子連れ飲み会を企画したとき、Aさんが参加予定だったにもかかわらず、直前で『とっても大事なプロジェクトが入ったんです』と、さも自分は仕事ができるとアピールするようなメッセージとともに、欠席の連絡がきました。自己評価が高い人は、周りも自分のことを認めて当たり前という態度なので、付き合いづらいですね」
琴美さんとAさんの息子は、保育園は別々だが、小学校は同じ学区なので同級生になる予定だという。
「Aさんの自慢グセは、どうも無意識の様子。グループチャットには、別の小学校に進学予定のママもいるんですが、意識的にAさんとあまり関わりならないようにしているようです。私は今後も付き合いが続くので憂鬱ですよ」
そんな琴美さんは、Aさんが以前タイムラインに投稿したある内容に、どうしても納得できなかったという。
「Aさんは『プールではしゃいでいた息子を注意した年配女性に、「うちの子は悪くない」と反論して、言い争いになった』『息子は悪くないから、言い返した。子どもを守るのが親の役目』というようなことを書いていました。以前公園で、Aさんの息子がうちの子に、水をかけてきたことがあったんですが、『それくらい大丈夫でしょ』と言われたことを思い出しましたね。プールでどんな状況だったのか、詳しくはわからないものの、Aさんの息子は、相手が嫌がっていても面白がってちょっかいを出すタイプなので、周りに迷惑をかけていたんじゃないかと。それでも、Aさんはみんなから『あなたは悪くない』という同意が欲しいんだろうなって思いました。息子自慢はまだいいですけど、このままじゃモンペ化してしまいますよ」
ママ友内で上に立ちたいという思惑も見え隠れしている子ども自慢。適度にスルーする能力を身につけるのが、一番の対処法かもしれないが……。