『鬼滅の刃』パロディAVが炎上、「1日9万円」の激安ギャラ!? “コスプレAV”業界の裏側を暴露!
カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!
突然ですが、みなさんアダルトビデオは見ますか? エロコスプレ写真集を売っている身で「私はAV見たことありません」と言っても誰も信じてくれないでしょうから、今回は堂々と「コスプレAV」の裏事情をぶっちゃけていこうかと思います。
AVメーカーといえば、「マジックミラー号」などでおなじみの業界大手・ソフトオンデマンド(SOD)を思い浮かべる方が多いかもしれません。実は、コスプレAV業界にも“大手”があるんです。コスプレ好きなら知らない人はいないだろう老舗、その名もトータル・メディア・エージェンシー(TMA)というメーカーです。
『鬼滅の刃』パロディAVに異常な情熱を注ぐ「TMA」
AVを“実用的に”使いたいとき、さっさと行為シーンまですっ飛ばしませんか? そもそも、ストーリー部分を作り込む制作会社も少ないですが、TMAは異常なほど(褒めてます)、ハイクオリティな衣装と小道具、撮影セットで作り込んでくるんです。なんなら、ドラマがメインといっても過言ではない。
逆に、肝心のエロ部分は「特典映像か?」という扱いで、AVメーカーとしてあるまじきバランスではあるものの、一部のコアなファンに愛されているメーカーです。専属のAV男優さんがゲーム会社の元社員だったり、作中に登場する小道具のイラストを担当していたりと、“オタク”が制作している点も、ウケがいい一つの理由だと思います。
そんなTMA、話題の漫画やアニメ、ゲームにすぐ食いつくことでも有名。本家の作品が大ブレークした頃には、すでにTMAがパロディAVをリリースしているという素早さです。昨年11月には、大人気漫画『鬼滅の刃』(集英社)のパロディAV『鬼詰めのオメコ(キツめのオメコ)』を発売していますが、『鬼滅の刃』が『ONE PIECE』(同)を抜いて2019年の「年間コミック売上ランキング」で第1位になったと騒がれたのも、ちょうど11月ごろ。TMAはこれを見越したかのように、満を持して『鬼詰めのオメコ』を発表したわけです。
しかし、タイミングが良すぎたためか、作品の純粋なファンから「ふざけんな!」「不愉快!」と叩かれまくり、炎上していました(そりゃそうだ)。一方で、TMAファンの間では、「鬼となり、チ○ポを求め彷徨うようになってしまった妹の衝動を抑えるために精液を飲ませる」「呼吸法を駆使して股間に息を注ぎ込み、人間に戻すため奮闘する」という、原作へのリスペクトを感じるぶっ飛んだストーリーに歓喜の声が上がりました。ハイクオリティなコスプレも健在で、AV女優さんも可愛らしく、「演技がすばらしい」と評されていましたね。