「元ヤクザの占い師」の占いが的中! 元極妻が考える、長野と岡山のヤクザ“銃撃事件”
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
5月に2回もヤクザと元ヤクザの銃撃事件
少し前に、「元ヤクザの占い師」であるガクさんが、5月は星の位置的に「怒りの火種が、小さなきっかけで燃え上がりやすくなる」から、抗争とかが起こりやすいと言っていたのをご紹介しました。
そうしたら、なんと月末になって2回もヤクザと元ヤクザの銃撃事件が起こってしまいましたね。しかも海の向こうのアメリカ中西部のミネアポリスでは、警察官による黒人暴行死事件が、まさに市民の「怒りの火種」を燃え上がらせてしまいました。抗議のデモは6月に入っても収まらず、一部は暴徒化して、ニューヨークなど他の地域でも略奪や放火が起こっています。
「いやーガクさんの占い、すごいね」とか、もうそういうレベルじゃないですけど、どの事件も、もともと「怒りの火種」があったんですよね。それは差別や貧困であったり、個人的な恨みであったり、組織の対立であったり、コロナ自粛の閉塞感であったりするので、簡単には解決できないのですけど。
「カタギ」に元妻を取られたヤクザの逆上?
銃撃事件のひとつ目は、5月26日深夜に長野・坂城町で姉弟2人が射殺され、射殺犯のKさんがその場で自殺した件です。ニュース速報で見た時は、意味がわかりませんでした。この姉弟と射殺犯の関係もわからないし、猟銃ならともかく、なんで拳銃? 歌舞伎町ならともかく、人口約1万5,000人くらいの町ですよ。その後にKさんがヤクザであることが報道されました。それなら拳銃を持っていたのもわかります。
でも、なぜかどのマスコミもKさんの組織名を出していません。ヤクザ関係者はすでにみんなわかってるようで、オットの元兄弟分のトモさん(仮名)は、「カタギにヨメを寝取られて逆上して、ガキ(=弟さん。未成年)までハジく(銃撃する)なんてみっともねえから、長野県警がソンタクして名前を出してねえんだと思う」と言っていました。
そんなところで警察のソンタク……。なんだか微妙すぎますが、ありえるのが地方の警察とヤクザの関係なのです。こういうところで恩を売ってあげているのでしょう。
「いろんな意味でありえねえ。今はヤクザも食えねえから、ヨメに愛想を尽かされるのも仕方ないっちゃないけど、オンナを取られるなんてカッコ悪いよなあ。昔は、カタギが連れてる『いい女』を横取りするのがヤクザだったのに」とトモさん。
そんな分析はともかく、Kさんの「元妻」と同じ職場だったという被害者のお兄さんは、事件の数日前にKさんから暴行を受けて警察に相談していて、別のところに避難していたんですね。こういうのをヤクザは「体(たい)を(かわ)す」というのですが、「そこまでしなくても」的な感じだったご家族が犠牲になってしまいました。
「だからヤクザは……」と言われても仕方ないですが、お兄さん襲撃の段階で、暴行・傷害の容疑とかでKさんの身柄を拘束しておけば、防げた事件ではなかったかなとも思います。