NEWS・手越祐也の活動自粛、スキャンダルを放置し助長してきた事務所と御用マスコミの責任
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(フジテレビ系/Netflix)に出演中だった女子プロレスラー・木村花さんの死はいまだ波紋を呼んでいる。当初、SNSでの激しいバッシングが木村さんを死に追い込んだのではないかとされ、ワイドショーでもさかんに報じられたが、しかし次第に番組制作側の問題が指摘され始めている。
当然だ。すでにいくつかの週刊誌がその問題を報じているが、「女性セブン」「週刊女性」もこの問題に切り込んでいる。まず「セブン」では『テラハ』の現役と元スタッフが、SNSの誹謗中傷に向き合わなかったことを懺悔し、番組制作の“演出”実態をこう証言している。
「われわれスタッフから『もっと怒鳴り合って!』と指示を出すこともありました。昨年のある放送回では、嫉妬を映像で見せる演出に花さんを使いました」
また「週女」は、かつて別の恋愛リアリティショー番組に出演したという2人の人物から意図的な演出、編集、そして出演者に蔓延していった制作側に“忖度する空気”を証言している。
今回の問題はSNSの誹謗中傷が大きくクローズアップされたが、しかしそれを引き起こし、さらに誹謗中傷を煽るような行為を続けた『テラハ』、そしてフジテレビの責任が大きい。
しかし、こうした指摘は週刊誌など紙媒体ではなされるが、テレビではほぼない。それはフジテレビだけでなく、全テレビ局が、こうした演出ややらせの問題とは無関係ではないからだ。
さらに問題も。木村さんの死を受けて、政治家たちが「SNSでの誹謗中傷規制」を声高に叫んでいることだ。もちろん自分たちへの批判を封じる目的があってのことだが、あまりにゲスすぎる。残念ながら今回、女性週刊誌はこの問題を取り上げていないが、今後は是非、木村さんの死を利用するような政治家の卑劣な行為を取り上げてほしい。
「女性セブン」が手越祐也ではなくTOKIO・長瀬智也の退所問題を取り上げている。友人である窪塚洋介の「長瀬くんもジャニーズ引退するって言ってたよ」とのインスタライブ発言、『TOKIOカケル』(フジテレビ系)での長瀬ボイコット説、そして「Twenty★Twenty」不参加――。これらの情報から退所決定との記事かと思いきや、しかしTOKIOは東京五輪のアンバサダーを継続して務めているから長瀬が欠けることはない、だって。とってつけたような結論だが、何を言いたいか不明な「セブン」記事を見て、やはり長瀬脱退、退所は近いと思ってしまった。