人気コスプレイヤー、誹謗中傷する“アンチ”を撃退!? 「事実無根のウソ」「名誉毀損」から自分を守る方法3つ
カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!
最近、ネット上での誹謗中傷についてさまざまな議論が起こっていますね。私も昔、ネットの誹謗中傷で病んだことを思い出しました(それもあって、今はいろいろと非公開にして活動しています)。あんまり詳しく書くと身バレしてしまいそうなので、詳細は伏せますが、ネット上で装っていたキャラクターを本気にした人から「こいつはひどいヤツだ」「性格が悪い」などと叩かれ、容姿までけなされたときは特に落ち込みましたね。
当時、自分のコスプレネームで検索すると、すぐに誹謗中傷が書かれている「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)のスレッドが出てくる状況でした。「デブ」と書かれていたのを見て拒食症になり、「ブス」と言われたので整形をし、でも、整形をしたらしたらで「整形したwww」と叩かれる。そんな毎日を送っているうちに、「私はどうしたらいいんだろう?」とうつ状態になり、精神安定剤に頼るまでになりました。
しかし、名前も知らない人に「ブス」だの「デブ」だの言われることに、だんだんと腹が立ってきて、“アンチ”と戦ってみることにしました。そこで今回は、対策と言えるかわかりませんが、私がこれまで実践した方法をお伝えします。
・事実無根のウソを書かれたら、“みんなが見ている場所”で否定する
悪意を持って書かれたウソが、本当のことのように拡散されるとダメージが大きいです。なので、なるべく多くの人が見ている場所で否定することをおすすめします。私の場合、Twitterやブログで“丁寧な言葉”を使って否定していました。フォロワーや読者といった味方が多い場所で発言すれば、彼らも応戦して助けてくれます。
逆に、自分に非がある場合は、きちんと謝罪しましょう。これも、みんなが見ている場所でしたほうがいいです。謝りもせず、否定もせず、ただ時がたつのを待っていると、大炎上する可能性がありますよ。
・極力ネットから離れる
自分の悪口をひたすら見ていると、精神的に参ってしまいます。「世界中の人は全員敵なんだろうか?」とか、「実はこれを書いているのは身内かもしれない」と、よくないことばかりが頭の中をぐるぐる駆けめぐるんです。こうした考えを断ち切るには、まずネットから離れること。SNSをやめるのも一つの方法だと思いますが、仲のいい人とも疎遠になると、ますます病む可能性があります。なので、変なコメントをしてくる人はブロック、エゴサーチもせず、ネット以外の世界で楽しいことを見つけ、自然と距離をとるようにしてください。
・「発信者情報開示請求」にチャレンジしてみる
誹謗中傷や名誉毀損、脅迫、個人情報に関する書き込みをされた場合、プロバイダーに対し、投稿者の氏名などの情報開示を請求できる権利があります。要するに、匿名で誹謗中傷などを書き込んだ相手のことを特定でき、被害届を出したり、損害賠償を請求したりできるようになるのです。昨年、元AKB48の川崎希さんが弁護士を通じて情報開示を行い、匿名で誹謗中傷を行っていた女2人が、今年3月に書類送検されたこともありました。
私も当時、弁護士に情報開示をお願いしようと思いましたが、費用がかさむのが怖かったので、警察に相談しました。しかし、「掲示板に書かれている誹謗中傷をすべてプリントして提出してくれ」と言われ、そこで諦めました。あとあと調べてみると、「法テラス」なら費用を抑えつつ弁護士に相談できるとわかったので、どうにもならないときは、利用するのも手だと思います。
……と、いろいろ挙げてみましたが、これはあくまで「椎名蜜の場合」です。状況は人によって違うでしょうから、まずは誰かに相談してみましょう。1人で抱え込むことだけはしてほしくないな、と思います。
最後に、「私の書き込んだ悪口って、誹謗中傷になるのかな?」と気になっている方へ。後ろめたいことをした自覚があるなら、訴えられても書類送検されてもいい覚悟を持ってくださいね。もちろん、私のことを散々けなした人たちもですよっ♪