フジ『27時間テレビ』、放送中止を発表も「来年もやめたら?」「どうせ見ない」と冷ややかな声続出
フジテレビ系列で毎年恒例の特番となっている『FNS27時間テレビ』。コロナ禍の中、今年の放送を中止すると発表し、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。
フジテレビは5月24日、安全管理や社会情勢を踏まえ、『FNS27時間テレビ』の放送を中止すると発表。もともと、8月中旬に放送が予定されていたというが、東京五輪の延期や、緊急事態宣言が発令されたことから決断したという。番組スタートから34年となるが、中止となったのは今回が初めてだ。
「『27時間テレビ』は、1987年に『FNS一億人のテレビ夢列島』という名前で始まり、同局の名物番組となっていました。ロケ企画が多く、さらに大勢の出演者が登場するため、今の状況では放送が難しいでしょう。一方で、同番組は2016年から平均視聴率が低迷しており、昨年11月の『FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!』は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、歴代最低視聴率を叩き出しています。そのため、ネット上では『新型コロナ関係なく、来年以降も放送しないほうがいい』『このままやらない方向でいったら? やめるのにはいい口実でしょう』『放送してたとしても、どうせ見ないんだけどね』と、冷ややかな声が上がっています」(芸能ライター)
今回の中止発表は、日本テレビ系列の特番『24時間テレビ「愛は地球を救う」』にも影響を及ぼしているようだ。
「フジテレビが中止の発表をしたことにより、ネット上では『日テレも中止にするべきでは?』『これで日テレが普通に放送したら衝撃』といった声が寄せられています。同番組は、国内外の福祉や環境問題解決のために、視聴者からの寄付を募る“チャリティ番組”として毎年放送されていますが、現時点で中止のアナウンスはありません。それどころか、3月23日に行われた定例会見の中で、日テレの小杉善信社長が『どういう形になろうが、必ずやるというふうに考えております』『我々も使命感を持っておりますので』と発言。これに対して、『感染が広がったらどう責任取るの?』『チャリティーだからこその使命感はわかるけど、今年は別の形で募金を募ってほしい』といった指摘が相次ぐことになったんです」(同)
『24時間テレビ』は、毎年安定して2ケタ台の視聴率を記録しているものの、障がい者にまつわる“チャレンジ企画”を行うことが多く、しばしば「感動ポルノ」などと揶揄されている。16年には、障がい者をテーマにしたバラエティ番組『バリバラ』(NHK Eテレ)が、『24時間テレビ』の真裏で「検証!『障害者×感動』の方程式」という内容を放送し、ネット上で大きな反響があった。
両番組はコロナ禍をきっかけに、大きな変革が必要なのかもしれない。