コラム
ママ友グループLINEから

ママ友からのLINEに絶句! 「我慢できずに外食しちゃった」告白に“学校再開”が怖い

2020/05/24 18:30
池守りぜね(ライター)

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

写真ACからの写真

 生活様式にさまざまな変化をもたらした、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛。子どもを持つママたちは、「休園」「休校」という今までになかった事態に遭遇している。全国的に、少しずつだが新規の感染者も減ってきた中、緊急事態宣言が先に解除された県では、登園・登校数を半数にするなどして、保育園や幼稚園、学校の再開が始まっているようだ。今回は、そんな現状に苦悩するママたちの声を紹介する。

仕事が休業で、収入もゼロ! 働くために早く保育園を再開してほしい

 朋美さん(仮名)は、3歳と7歳の女児の育児をしているママ。普段は、女性向けファッションブランドの販売員をしているが、自粛要請を受けて休業中だという。

「一部の地域で自粛解除になってから、少しずつですが働いていたブランドの各店舗も営業するようになってきました。ただ、私が働く百貨店の店舗は、引き続き休業中のため、4月から仕事を休んでいます。パート社員なので、自粛期間中はほぼ無収入。保育園や学童は、事情がある場合、子どもを預けることができるのですが、保育料は日割りで、学童は1日しか預けなくても1カ月分の利用料がかかるんです。時間給で働いているため、他店舗のスタッフとしてシフトを入れてもらったとしても、保育料で赤字になってしまいます」

 このように、自粛期間中は、通常よりも保育料が高くつき、保育園を利用しづらくなるケースがあるという。代わりの預け先も見つからないため、働くことができず、結局、子どもと一緒に自宅にいることを強いられる面もあるようだ。

 朋美さんは「緊急事態宣言が解除になり、保育園や小学校が再開した場合、子どもを通わせるかどうかは、ママたちのLINEグループチャットでもよく話題になります。私は正直、早く通わせたいのですが、ほかのママは『まだ終息したわけではないから不安……』と口々に漏らすので、チャットでは本心を言いづらいんです」と苦しい胸中を打ち明けた。

 小さな子どもがいるため、極力外出しないよう、食料も買い溜めし、徹底的に自粛しているという朋美さん。会社員の夫が、週に2回ほど通勤するため、その日は子どもと自分だけで1日中過ごすというが「つらい」という。

「女の子が2人とはいえ、外に出られないと家の中ではしゃぐので、ゆっくりできないんです。そんな時は、私が働きたくても働けない事情を知っている親しいママ友とLINEのテレビ電話で話します。『早く保育園も小学校が始まってほしいね……』と言えることが、今の息抜きですね」

 いまだ、関東圏では登園・登校再開日が見えない日々が続いている。その対策として、夏休みの短縮や、秋入学という対応策も取りざたされるが、どのようになるかははっきりとはしていない。

「このまま子どもたちの休みが続くと、私が働けず、家計がさらに厳しいので、早く仕事に戻りたいです。子どもといると、ずっと『遊んで』とせがまれたり、育児モードでいないといけないため、グループチャットでもしきりに『保育園や学童があるのは、ありがたかったよね』とママたちと言っています。保育士さんへの感謝が深まりましたね……」

 子どもと同じ部屋で長い時間を過ごすことを強いられる外出自粛。ママたちの精神的な負担も大きいようだ。

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