【オススメ海外ドラマ6作】『サーヴァント』『タイガー・キング』『ナルコス』……セレブがハマった配信ドラマ
イギリスの情報機関MI6の有能な捜査官イヴと、人が死ぬところを見て楽しむサイコパスな女暗殺者ヴィラネル。2人のスリルあふれる攻防を描いたサスペンスドラマ。
イヴはもともとイギリス保安局MI5に勤務していたが、ロシア政治家暗殺事件を独断で捜査したことが上司にバレて解雇される。直後、MI6の極秘チームにスカウトされ、暗殺事件の犯人だとにらんでいるヴィラネルの追跡を始める。ヨーロッパ各地を舞台に、追う者であるイヴ、追われる者であるヴィラネルの特異な関係が描かれていく。
捜査官イヴ役を演じるのは、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』で一躍人気者となったサンドラ・オー。女暗殺者ヴィラネル役を演じるのは、イギリスのドラマ『女医フォスター夫の情事、私の決断』に出演していたジョディ・カマー。さらに同国で社会現象を巻き起こしたドラマ『フリーバッグ』を手掛けたフィービー・ウォーラー=ブリッジが企画・製作総指揮を務めており、女性が活躍するドラマとして熱い注目を集めている。
このドラマにハマったのは女優キーラ・ナイトレイで、「サイコな女暗殺者を演じたかった。めちゃくちゃ嫉妬しながら見ている」と告白。「クラブでの暗殺シーンは、頭から離れないほど強く印象に残った」と興奮気味に明かしている。
オススメ海外ドラマ5:『ザ・モーニングショー』(AppleTV+)
朝の情報番組『ザ・モーニングショー』の舞台裏で繰り広げられる、セクハラやパワハラをリアルに描いた話題作。
番組の看板男性キャスター、ミッチが、ある日セクハラ問題で失脚する。長年ミッチと一緒に司会を務めてきた女性キャスターのアレックスは、ミッチに同情しつつも、素早く自分を守る行動に出る。局の重役、番組プロデューサー、報道局長、アレックスの思惑が交錯する中、ネット上で「暴言の女王」として注目を集めていた地方キャスターのブラッドリーがミッチの後釜に抜てきされた。男性社会をうまく渡り歩き、地位を確立した、“事なかれ主義”のアレックスだが、正義感が強く革新を求めるブラッドリーに影響を受けるようになっていく。
アレックス役にはジェニファー・アニストン、ブラッドリー役にはリース・ウィザースプーン、ミッチ役にはスティーヴ・カレルがキャスティングされた。コミカルな役を得意とし、アメリカで絶大な人気を誇る3人が社会問題となっているセクハラ・パワハラをテーマに、苦悩・葛藤する役を演じるということで、配信前から大きな話題となった。
CNNのキャスター、ブライアン・ステルターの著書『Top Of the Morning:Inside the Cutthroat World of Morning TV』を基にした本作、製作総指揮を務めるのは、ケリー・エーリン、ミミ・レダーら女性プロデューサーばかり。ジェニファーとリースも製作総指揮に加わっている。
『サーヴァント』同様、セレーナ・ゴメスが「巣ごもり中に夢中になってるドラマリスト」に入れて推薦した作品で、若い世代からも注目を集めるようになった。
オススメ海外ドラマ6:『タイガー・キング:ブリーダーは虎より強者?!』(Netflix)
ドラマではなくドキュメンタリー作品だが、俳優ロブ・ロウ、オーランド・ブルーム、ジャレッド・レトらハリウッドセレブたちがどハマりし、SNSでコスプレ写真を次々と投稿。「ドラマ化するなら、ぜひ出演したい!」と立候補する役者まで現れる騒ぎとなった『タイガー・キング』を、最後に紹介したい。
両親に、ゲイである自分を拒絶され、自暴自棄になって大ケガを負う自動車事故を起こしたジョゼフ・マルドナド=パッセージ。治療のため滞在していたフロリダで、隣人だった動物園支配人が自宅で育てていた、ライオンなどの珍しい動物(エキゾチックアニマル)の赤ん坊に触れることで心が癒やされるように。彼もまた大型ネコ科動物をメインとする動物園を開き、動物を連れて全米のモールでショーを開催。観客と動物の写真撮影をすることで荒稼ぎし、成功を収めた。
「ジョー・エキゾチック」と名乗り、ときに動物を虐待する彼を、大型ネコ科動物の保護活動を行うキャロル・バスキンは非難。動物愛護団体「PETA」の協力を得て、ジョーを潰そうとする。もともとメンタルが弱いジョーは被害妄想の塊となり、「キャロルは金持ちだった最初の夫を殺し、遺産を独り占めした」とネットで告発、彼女を脅迫するようになる。しかし金儲けに失敗し、メンタルが崩壊。キャロルの殺害依頼をした罪で逮捕・起訴され、刑務所に入れられる。
ジョーという人間は、“アメリカの田舎の成り金”丸出しの強烈なファッションセンスの持ち主で、ドラッグで釣った若い男たちを恋人にし、動物園でパンツやコンドーム、ローションなども売る変態でもある。カントリー歌手としてCD・DVDを発売しているが、実際は口パクで、彼の歌声ではない。注目されたいがために選挙に立候補するなど、やることなすことハチャメチャなのだが、不思議なカリスマオーラが漂う「憎めない男」だと、ハリウッドのセレブたちをとりこにした。
先日、ジョーの半生を描くドラマの制作が決定し、ニコラス・ケイジの主演が発表された。ニコラスがジョーの狂気をどう表現するのか、熱い注目が集まっている。